本日の要約
結論:子育て・教育分野では、『機会平等の推進』と『環境整備』を軸に支援が大きく進んでいる。
理由:家庭環境や地域差による格差を減らし、すべての子どもが安心して成長できる基盤づくりが求められているため。
何するか:今年度の重点事業から、無償化・相談体制・学びの場整備など具体的な取り組みを整理して紹介する。
ブログへの訪問をありがとうございます!
今日は、午後から2組の区民相談に対応しました。
どちらの方も、それぞれ持っているスキルや経験を江東区でうまく活かせないかの相談で、区民からこのような貢献姿勢をもらえる江東区は、まだまだ伸びしろがあるなと感じました。
区民の力を最大限活かしながら、江東区がもっともっと住みやすい地域となれるよう、私自身、勉強しながら尽力できるよう努めたいと思います。
さて、今回は、子育て・教育についての今年度重点事項を報告します。
この分野における今年度の特徴は、『平等の推進』と『環境整備』だと感じています。
郊外活動の無償化は新規事業ですが、それ以外は主に既存事業の連携強化や不足している地域の環境整備に尽力している感じました。
時代の変化を一番感じる分野だからこそ、さまざまな事業の新規やレベルアップ事業が目立ちますが、いずれにしても、将来を担う世代が『江東区に住んでよかったな』と思ってもらい、江東区に愛着を持ってもらえる事業になることを期待しています。
では、行ってみよー☆
【修学旅行や移動教室の無償化】
これは、今年度新規事業ですが、区立小中学校で実施する宿泊行事にかかる費用を所得制限なしで実質無償化されるというもので、正式名称は『小学校夏季施設等参加費補助事業』及び『中学校修学旅行等参加費補助事業』と言います。
この事業は他区でも実施している自治体はありますが、江東区独自事業となります。
まずは、こちらについて箇条書きでまとめていきますね。
①背景
・宿泊行事の費用について、昨今の物価高騰により保護者の負担額が増加していることを受け支援が必要と判断。
②目的
・保護者の費用負担の軽減を図り、児童・生徒に平等に豊かな体験活動を提供する。
③事業内容
・区立学校で実施する宿泊行事にかかる経費を所得制限なしで実質無償化。
・現在、保護者が負担している費用(下表の補助額)を区が負担。
➀小学校夏季施設等参加費補助事業

➁ 中学校修学旅行等参加費補助事業

・区立小中学校の特別支援学級で実施している合同宿泊行事についても補助の対象(小4・5合同合宿、小6合同移動教室、中1~3合同移動教室)。
・公立の特別支援学校に通学する児童生徒がいる世帯にも補助。
④事業実施期間
・夏季及び修学旅行と移動教室参加時。
⑤期待される効果
・保護者の費用負担の軽減を図り、児童・生徒に平等に豊かな体験活動を提供することで、文化や自然に親しむとともに、コミュニケーションや他者理解など、豊かな心の育成につなげる。
私自身、こどもが3人おり、学費や関連活動にお金がかかることは承知しています。
ここ数年、親の所得によってこどもに不利益が生じることのないようこどもの学業や体験機械の担保としてこのような取り組みは増えています。
それ自体は良い流れだと思うと同時に、この事業がきちんとこども達にとって有意義な活動・体験に繋がるよう、行事の内容や取り組みについても期待したいところです。
また同時に、特別なことでなくとも日々の生活の中にも貴重な体験はたくさんあり、毎日を丁寧に生きることが何よりの体験であることを教育していっていただきたいと願っています。
【こども家庭向け複合施設の整備】
この事業の正式名称は『こども家庭向け複合施設整備事業』と言います。
江東区は、23区内で最も多く子育てひろば・一時預かり・相談事業を行っている『子ども家庭支援センター』があります。
それとは別に、令和7年度から関係機関調整や虐待予防・支援を進める『こども家庭センター(児童福祉部門)』と東京都が所管している専門相談や法的対応を担う『児童相談所』がありますが、今回、それらを同じ場所に整備することで、連携強化しようという事業になります。
以下、箇条書きで書きますね。
①背景
・区の児童虐待受理件数は増加しており、虐待予防や重症化を防ぐため、こどもや家族に関わる全ての関係機関の連携強化を図る必要があった。
②目的
・こどもやその家族を総合的に支援する。
③事業内容
・子育ての身近な相談支援窓口である区の 「子ども家庭支援センター(みずべ)」、令和7年度から新たに設置した区の「こども家庭センター(児童福祉部門)」、都の「児童相談所」を併設した複合施設の整備。
④事業実施期間
・令和8年度と9年度:基本・実施設、令和10年度~13年度:建築工事、令和13年度以降:開設
⑤期待される効果
・各機関の機能を最大限に活かし、虐待の未然防止から再発の防止、次の世代の虐待予防まで、幅広い相談や支援に切れ目なく対応できる児童相談体制を構築できる。
この整備についてですが、東京都ではもともと23区それぞれに児童相談所を設けるよう計画があり、それに沿って江東区でも児童相談所の設置を計画していましたが、確実な人材確保やノウハウなどの観点から東京都が児童相談所を管理し江東区に設置することが合理的となったため、今回の計画があがりました(私は機能の質担保と合理性の観点からこの案に賛成です)。
また、行政は(責任の明確化や確実な業務遂行という観点から)どうしても縦割りで対応せざるを得ませんが、区民にとっては『子育て支援・相談』に細かい管轄は関係ありません。
そういう意味で、今回、連携強化できる環境を整備しようという事業は大変大きな意義があり、こどもや保護者が安心して生活するための環境整備として期待できると感じています。
【臨海部に新たなブリッジスクールを設置】
この事業の正式名称は『教育支援センター事業』と言い、今回は臨海部の児童・生徒が通いやすい区内4か所目のブリッジスクールを開設するという事業です。
ブリッジスクールとは、児童・生徒が自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指しており、『学習指導を通して、基礎学力を補充』『社会的自立に向けた生活習慣づくりを支援』『相談活動や体験活動を通して、児童・生徒の自立を支援』に取り組んでいる機関です。
不登校及び不登校傾向にある児童・生徒等が増えていることを鑑み、今年度は臨海部にブリッジスクールを設置するための事業として立ち上がりました。
以下、詳細を箇条書きで記しますね。
①背景
・臨海部にブリッジスクールがないことから臨海部の児童・生徒等が通学困難となっていたため。
②目的
・不登校及び不登校傾向にある児童・生徒に学習指導等を行い、児童・生徒が自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指す。
→通室に交通の不便さを抱えていた臨海部に居住している児童・生徒に対して、利便性の向上と、安心して過ごせる居場所の確保。
③事業内容
・不登校傾向にある児童・生徒の『やってみたい!』『「行ってみたい!』という願いを叶える安全・安心な居場所をつくる。
・大型モニター等オンライン学習を充実させる環境を整備する。
→オンライン教材(デジタルドリル等)を活用し、スタッフのサポートの下、こどもたちが主体的に学習に取り組める環境や体制を整備。
・辰巳の森緑道公園で行うフィールドワーク等の探究的な学びの実践。
→隣接する辰巳の森緑道公園の自然を活かしたフィールドワークや、地域との交流等、屋外での活動を通して探究的な学びの実践。
④事業実施時期
・令和8年秋頃開設予定
⑤期待できる効果
・通室に交通の不便さを抱えていた臨海部に居住している児童・生徒に対して、利便性の向上と、安心して過ごせる居場所の確保。
・辰巳の森緑道公園等の自然環境や近隣の小・中学校の施設を活用した体験活動を通じて、不登校及び不登校傾向にある児童・生徒に対する支援の充実。
江東区には現在、東陽(教育センター内)、東大島、南砂にブリッジスクールがありますが、臨海部にはなかったため、要望を受けての設置となります。
時代の変化とともに教育のあり方が変わるのは合理的なことですが、いずれにしてもこども達が将来社会に出る時に困らない環境整備や支援を行っていただくことを期待しています。
【おわりに】
今回は、子育てと教育をまとめて報告しました。
報告をまとめながら、時代の変化が速すぎて、こども達の状況と既存体制の乖離が大きい分野であることを実感すると同時に、何が正解かわからない中ではありますが、江東区がこども達の環境整備に真摯に向き合い事業を遂行している様子が少しでもご理解いただけたら幸いです。
明日は、レベルアップ事業を取り上げていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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