【視察報告】防災施設視察について

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今回は、5月13日に実施した防災施設視察についてご報告いたします。

防災と言えば、江東区の方々にとっては毎年一番の関心と区政世論調査では出ています。

だからこそ、今回の視察報告を通じて、江東区の防災状況を一人でも多くの方に知っていただき、いざという時の備えの参考になれば幸いです。

 

【視察目的と江東区の現状】

今回の視察ですが、目的は『江東区の防災施設を確認、備品の保管状況等を始め防災への取り組みを理解し区民の皆さまに報告する』ことにあります。

昨年度は江東区地域防災計画が修正されたり、今年度は防災に関するアプリがリニューアルされ、より区民の皆さまにとってリアルタイムで必要な情報を入手できるよう改善することとなっていますが、書面で確認できる災害時の備蓄や現状の施設対策が実際どのように保管されているか、また、地域でどのような取り組みがなされているかを、実際に自分達の目でみて確認し区民の皆さまに報告するという目的で、会派として副幹事長の松澤さんより防災課に視察を申し込みました。

対応してくださった防災課の岩田課長、島崎係長には感謝の気持でいっぱいです。

また、江東区の防災対策の現状についてはこちらから確認できますので、お時間のある時にお読みいただき、現状を知っていただけたらと思います。

 

【いざ出発!】

当日は、このようなスケジュールで視察を行いました。

移動に使った『庁有者』というのは、防災時に活用する災害対策車です。

通常のハイエースより縦横1回り大きいサイズで、中はこのようになっています。

ものものしい(⁉)車で移動した先は、北砂防災倉庫です。

ここは、北砂5丁目団地2階にあり、倉庫の中はたくさんの備蓄品が溢れていました。

江東区の備蓄倉庫と備蓄物資は食糧関係と生活必需品が主となりますが、区内25か所にある倉庫の中でも中規模倉庫である北砂を見た限りでは、たくさんの備蓄品があることを確認しました。

また同時に、倉庫の備蓄品だけでは区民全員をカバーすることは困難であることがわかり、だからこそ、日頃から個々の備えも重要であることが理解できました。

防災は、『自助・互助・公助』と言われていますが、基本は、自分の身は自分で守る。

その上で、まずは近隣と協力し合い被害を逃れながら、必要に応じて行政支援を受ける。

そのことを理解する大切さを改めて実感しました。

 

続いて向かった先は、防災公園になっている『小名木川防災公園』です。

上の案内に書かれている『かまどベンチ』は、通常はベンチとして活用されていますが、災害時はかまどの役割を果たす造りになっています。

普段は意識することなく活用しているベンチですが、このようにいざという時の対応がなされていることは、区民としてとても心強いです。

その横にある『防災倉庫』はこのようになっています。

中を開けるとこのようにいざという時の備蓄品があります。この中に仮設トイレも2基ありますが、いざという時はマンホールを外して使用します。

このマンホールにトイレを設置し、テントで覆います。

現在は大島防災公園と小名木川防災公園がこのような機能を持っていますが、この保管管理は町会自治会の協力あってこそ。

日頃から地域の方々のために貢献してくださっている方々に、改めて感謝の気持を抱きました(いつも地域のためにありがとうございます!)。

同時に、このような防災公園が地域にもっとたくさんあると、区民の安心に繋がるのではないかと思いました。

 

続いて向かった先は、スポーツ会館です。

避難体制の整備として指定されている14か所の公共施設では『自主避難施設』として、避難所の開設を区(災害対策本部)が決定した時に、避難所として活用するようになっています。

そこにある倉庫を見学しました。

見ていただけたらお分かりのように、倉庫にはびっしりと備蓄品が詰まっています、

区が各施設に寄付という形をとっており、その管理は各施設が行っているとのことです。

また、倉庫左上にある『避難所ボックス』の中はこのようになっているのですが、注目すべきは一番上に乗っている青いノートのようなものです。

これは多言語対応として、日本語が話せない方でもコミュニケーションを取ることができる資料になります。

このように、いざという時にすべての区民の困りごとを最小限にするよう配慮がなされています。

 

その後、小名木川クローバー橋乗船場を見学しました。

区内に19か所ある船着場ですが、一般使用できる船着場は8か所(うち1か所は休止中)

これは浸水のリスクが高い江東区ならではの取組だと理解しました。

近隣エリアとも連携を図りながら進めている計画を読んだ時にも感じましたが、防災は区独自で行うもの、近隣地域と連携しながら行うもの、東京都と連携しながら行うもの、国と連携しながら行うものまで、その範囲は必要に応じて多岐に渡ります。

 

そして最後は、災害時給水ステーションです。

普段はシャッターが下りておりこのような外見となりますが、

いざという時は解放され、そのように給水可能な体制を取ります。

ちなみに、使用前は必ず水質点検を行い、安全を確認してから使用するようになっています。

 

【視察を通じて】

今回、防災施設の現況視察ということで2時間たっぷりと見学をしましたが、感じたことは2点です。

一つは、江東区がいざという時に区民の皆さまを守るため、実に様々な管理・体制整備を行っていることです。

とはいえ行政の準備だけですべての区民をフォローすることは困難であり、だからこそ、日頃からの防災対策やいざという時に助け合える近隣との関係構築がとても重要になるということも、同時に理解しました。

そしてもう一つは、防災などいざという時の備えに関しては、地域の方々の協力なくしては進めることはできないということです。

見学の最中、公園や給水場の鍵などは町会など地域の住民が開けることとなっていますが、こういう地域のために貢献する町会自治会や災害協力隊の方々などの善意で地域の防災は成り立っているのだということを、改めて実感しました。

東京は100年前の関東大震災以降大きな震災による被害は起きていませんが、それを当たり前とするのではなく、災害が起きた時の不安に過敏になるのでもなく、『今できる備えと訓練』を行いながら、いざという時に困らないよう準備することの大切さを学びました。

 

今回は、区内の防災施設視察について報告をしましたが、午後は、都市整備部都市交通輸送計画担当課長による『江東区臨海部都市交通ビジョン』についての勉強会があったため、その件についても、早めに報告いたします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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