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今年度もあと半月で終わりです。
これから数回に分けて1年の振り返りをしながら、関係機関の役割をまとめ、それらを踏まえながら区議会議員の役割というものを改めて考えていきます。
そんなわけで、最初は、一番密接に関わる『地方公共団体』と『議会』について書きます。
役所の役割ってなんだ?
地方公共団体とは、日本国内の都道府県や市区町村を統括する各行政機関のことです。
区役所は地方公共団体の一種であり、担っている役割は以下のとおりになります。
1.住民の生活基盤の確保
➤戸籍住民登録や諸々の証明書の発行、ゴミ処理や上下水道・後援・緑地等の整備やまちづくり、公立学校や図書館など公共施設の運営管理を行っている他、子育て支援や医療・介護支援など、区民の生活に密着して環境整備。
2.地元企業の支援
➤管轄地域に根差した企業の支援(各種補助金・助成金の提供や地域企業支援など)。
3.その他
➤観光業に取り組むことで地域経済の活性化を図ったりと、地域住民の生活がより安定するために様々な取り組みなど。
これらを踏まえ、区役所の役割を一言でまとめると『地域住民の生活向上に向けてサービスを行う行政機関の1つ』ということになります。
江東区も同じで、基本は『区民の皆さまの生活をより良くするため』に様々な施策を考え事業を実施しています(参考:『自治体通信Online』)。
議会の役割ってなんだ?
一方の地方議員とは、一言で表現すると『区民の代表』となりますが、議会の役割については、『地方自治法』の第6章に記載されています。
簡単にまとめると下記のとおりです。
1. 住民を代表する機関
➤住民を代表する者として、地域のことや住民福祉の向上等に努めること。
2. 地方公共団体の意思を決定する機関
➤区長から提案される予算・決算・条例制定や改廃、区が締結する契約等を審議
3. 提言する機関
➤区長から提出された議案に対しその可否についての判断をするだけではなく、議員にも条例制定や改廃等についての提案権がある
4.執行機関を監視する機関
➤権者である住民に代わって執行機関を監視・評価し、執行機関の独走をチェックする(一般質問、議案に対する質疑、委員会での審査、所管事務調査等)
5. 公益に関する機関意思を決定する機関
➤国の各省庁や国会等に対し公益に関することについて意見書を提出
このように、区民の代表として区を良くするために役所と意見交換しながら施策をブラッシュアップし、よりよい地域を創っていくことに尽力するのが地方議員の役割です。
そのため、議員は様々な地域の催しに参加したり、区民や団体の要望を聴いたりしながら、地域の声を区の施策に盛り込むよう区役所職員とやり取りしています(別に顔を売りに行事に参加しているわけではないのです)。
私がダラダラと書いているこのブログも、区民の皆さまに江東区の現状を知ってもらい、皆さまの声を聴くために行っているわけです(きっとそう・・・恐らくそう・・・多分そうです)。
ちなみに、一方の地方議会の役割については、令和5年4月26日に地方自治法の一部改正が成立しています。
これについては、全国都道府県議会議長会資料の『地⽅議会の役割及び議員の職務の明確化等を内容とする地⽅⾃治法の改正について』にわかりやすく記載されているため一部抜粋しますが、4ページの資料なためお時間のある方はご一読ください。
地⽅公共団体の意思決定を⾏う地⽅議会の位置付け等を地⽅⾃治法に明⽂化することは次の3つの重要な意義を持つ。
・ 議会とは何かを住⺠にしっかり御理解いただく。
・ 議員がその重い責任をさらに強く⾃覚する。
・ ⼥性や若者など多様な⼈材の議会への参画を図る。
図にすると、こんな感じです。
このように、今回の改正ポイントは、住民の方々と相互理解を深めながら、様々な声を聴きながら多様な視点を持って地域の発展を考えることを明文化したという特徴があります。
このように、役所と議会はそれぞれの役割を持っていますが、それらを踏まえて『どのように関わっていくか』については、次回まとめていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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