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今回は、教育委員会教育支援課の課長から学んだ『教育支援課』の担う事業についてご報告いたします。
私自身、教育に関しては知識が足りないと感じていたため、今回の学びは非常に意義のある時間となりました。
丁寧に解説していただいた木内課長には感謝の気持ちでいっぱいです。
【教育支援課とは】
教育委員会にもたくさんの所管がありますが、教育支援課は主に人材活用等による教育支援や特別支援教育に関する事業を担っています。
具体的な事業としては、下記のとおりです。
①外国人講師派遣事業
④日本語指導員派遣事業
⑤スクールカウンセラー派遣事業
⑥スクールソーシャルワーカー活用事業
⑧特別支援教室拠点校増設に関する事業
⑨学習支援員に関する事業
⑩医療的ケアを要する児童に対する事業
⑪特色ある学校づくり支援事業 など
ほか、教育センターでは、教育センター管理運営事業や教育相談事業などを担っています。
つまり、一人ひとりの児童生徒に適した環境づくりと相談対応に尽力している所管ということですね。
今回は、上記の事業について報告しながら、私が感じた課題などを書きます。
【各事業に対する学びについて】
①外国人講師派遣事業
小学校ではコミュニケーションを、中学校ではコミュニケーションと学力を育むことを目的としており、令和5年度からは講師のコミュニケーション充実に力を入れています。
②俳句教育推進事業
松尾芭蕉にちなんで、希望校のみとしながらもすべての学校で行うよう勧めている事業。
毎年3月頃に俳句大会を開催するほか、俳句集「きらり」を図書館に設置しています。
いわゆるお勉強の学力だけでなく情緒を育む事業もしっかりと取り組んでいます。
③部活動振興事業
江東区では、『行政・学校・地域がともに考え、創る、みんなが輝くクラブ活動』を目標に掲げ、①全国的に中学校生徒が減少する中で、将来にわたりこどもたちがスポーツ・文化に継続的に親しむことができる環境構築②教員の負担軽減により本来業務へ注力できる環境づくり、として休日部活動の地域移行を図っています。
具体的には、令和5年から7年にかけて部活動指導員の配置を各校1名へ増員するほか、今年度からは、外部有識者等を交えた検討体制の構築や、区の推進方針策定に着手しており、最終的に、2025年末時点では、①区の推進方針策定②運営体制の構築③指導体制の構築を掲げています。
※写真挿入
現在モデル校として、体操・ソフトテニス・吹奏楽が活発に行われており、うまくいけばこの方法でほかの部活も横展開していき、生徒にとって実のある部活動を提供したいと考えていますが、課題としては、平日担当する学校顧問と休日担当する外部指導員の連携をどうするかだと聞きました。
江東区としては「連続性」を重視しており、どのような形で連携を図ることがベストなのか模索中とのことです。
説明を聞きながら、会派内では『部活動が単なる習い事にならないよう気を付けないといけないかも』など意見が出ていましたが、いずれにしても学校の先生方が休日なく部活動を行うことは是正が必要という意見は一致していました。
この事業については、今後も注目していきたいと思います。
④日本語指導員派遣事業
これは、外国からきた生徒に対して、母語による指導が可能な講師を派遣する事業ですが、令和5年度後半から需要が急増していると説明を受けました(コロナ明けの影響?)。
ちなみに、現時点では対象言語が一番多いのは中国語で115人(68.5%)、次いで英語(22.6%)となっています。
⑤スクールカウンセラー派遣事業
小中学校は原則として2名配置し(学校規模により増減)、幼稚園が各園1名配置されています。
相談件数としては、令和3年には33391件だったものが令和5年度には37823件となっており、年々少しずつ増えている状況の説明を受けました。
⑥SNS教育相談「5to9 マンデーなんでもチャット相談」
これは画期的な取組みだと、説明を聴いて感じた事業です。
24時間電話相談の他、LINEを活用してこども達の生きずらさに寄り添いながら解決していくという江東区独自の事業です。
今年度からは中学生に加えて小学校5・6年生も対象としていますが、このように、直に相談しにくいことも電話やSNSを活用して解決に取り組んでいくスタイルは、今の時代に適応した形で良いと思うと同時に、現在様々な相談機関でオンライン相談を対応しているため、こどもの頃からSNSでの相談に慣れるという視点でも高く評価しています。
実績としては、令和3年度は162件だったのですが、令和5年度は119件と微減しています。
今後の動向に注視していきたいと思います。
⑦スクールソーシャルワーカー活用事業
これは、令和5年度から5名の人員体制を10名に増員し、派遣申請型から学校巡回型に変わりました(決算でそのあたりを質問しました)。
そのこころは、『未然防止、早期発見の強化』ということで、チーム学校の一員として授業観察等を行い、学校と一緒にこどもを取り巻く環境にアセスメントを強化することとしています。
実際に小中合わせた対応件数は、令和4年度には278件だったのが令和5年度には510件に増えており、よりきめ細やかな対応が実現できていることがわかります。
一方で、ワーカーの負担はかなり大きくなっていることが懸念されますので、来年度以降は徐々に人員を拡大しながら、『誰も取り残さない』を推進してほしいと思います。
⑧就学相談
この分野に関しては、とても課題を感じている部分があるため、近いうちに他のブログで記載したいと思います。
事業としては、令和4年度から電子申請制度を導入したことにより、より相談しやすい体制づくりに取り組んでいます。
この就学前相談件数は、令和3年は504件、令和4年度は485件、令和5年度は522件となっています。
⑨令和5年 特別支援教室拠点校増設
この仕組みは、下記図のとおりです。
特別支援学級の拠点校数は増加していますが、これも、きめ細やかな対応の結果だと言えると思います。
一方で、インクルーシブを謳う当区として、『様々な個性を持った児童同士のつながりの場』をどう構築していくのか、これから勉強したいと思いました。
⑩学校支援員
幼稚園は各園に1名と円の状況に応じてプラスαとしており、小中学校は特別支援学級に応じて配置と、通常学級を対象に配置があります(通常学級に在籍の肢体不自由等が対象)。
学びをより円滑に行うため、手厚い対応がされている状況がわかると同時に、支援員の方々にヒアリングしたいと思いました。
⑪医療的ケア
江東区医療的ケア児の保育所等受入れガイドラインに沿って特別支援教育看護師配置に関する事業です。
このガイドラインは、令和6年9月13日に一部改正を行っているとのこと。
時間をみて、読み込んでみたいと思いました。
⑫特色ある学校づくり等支援事業
これは、区立幼稚園と小中学校において、創意工夫を活かした特色ある教育活動を推進するための配当予算です。
個人的には、各校の強みを理解することはとても良いと感じておりますが、できれば、それを横展開しながら、江東区全体のボトムアップにも役立ててほしいと思いました。
⑬その他
教育センター管理運営事業や教育相談事業等も、こちらの所管で対応しています。
私自身、教育支援という所管については勉強中だったため、今回の勉強会ではたくさんの学びを得ました。
同時に、行政が出来得る限りの相談を始め対応は江東区は行っており、それを踏まえて家庭や地域はどのようにサポートするのかに興味が湧きました。
最後に、丁寧にご説明いただいた教育支援課木内課長より、下記のメッセージをいただきましのでご報告いたします。
こどもたちが安心して登園・通学できる環境をこれからも創っていきます。
心配事がありましたら、どんな小さいことでも良いのでご相談ください。
穏やかですが強い軸を感じさせる木内課長だからこそ、これからも現場を知っている課長を中心に江東区の教育を一層良い形にしていただくことを期待しました。
次回は、地域教育課の勉強会を11月に企画していますので、地域と学校の教育などを学びたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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