本日の要約
結論:高齢者施策のレベルアップ事業は、直接支援だけでなく“支える側の強化”に重点が置かれている。
理由:地域福祉は担い手や支援体制が機能してこそ成り立つため、基盤整備が不可欠だから。
何するか:今年度のレベルアップ事業を通じて、支援体制や担い手支援の重要性と具体的な取り組みを解説する。
ブログへの訪問をありがとうございます!
今日はあいにくの天気でしたが、皆さまは楽しく1日を過ごせたでしょうか?
私は、相変わらず行政職員に今年度事業の質問をしたり、認知症カフェでの講和資料を作成していました(まだ終わらない・・・)。
さて、今日は高齢者施策の今年度事業について書きます。
前回は重点事業を取り上げたのですが、今回は高齢者のレベルアップ事業を簡潔に報告していきます。
今回、高齢者のレベルアップ事業を通して感じるのは、高齢者に直接関係する事業は1つしかなく、それ以外は、高齢者の安全安心を支えるための環境整備(特に担い手支援)を進める事業が多いところが特徴だと感じています。
高齢者支援が少ないように見える今年度の事業。
実は逆で、“支える力”を強くする重要な年です。
これは、一見地味に感じるかもしれませんが、支える人がいなければ地域福祉の充実は図れないため、私は今年度事業に対して高く評価しています。
では、行ってみよー☆
【地域福祉計画進行管理事業】
『地域福祉計画』とは、子どもからお年寄りまで、障がいの有無、性別や国籍などの違いに関係なく、だれもが住み慣れた地域で、自立した心豊かな生活が送れるよう、多くの市民や団体が、共に助けあい支えあう誰にもやさしい福祉社会をつくることを目的として、策定された計画です(社会福祉法第107条に基づき、市町村が策定する行政計画)。
一言でいえば、地域福祉の向上に関する計画です。
江東区は、今年度から第2期地域福祉計画が始まりましたが、今期計画の『重層的支援体制整備事業』の開始にあたって、職員研修を実施するためレベルアップ事業となっています。
『重層的支援体制整備事業』とは、相談者の属性、世代、相談内容にかかわらず、どんな相談も断らずに、包括的に相談を受け止め、相談者の課題を整理し、支援を実施するための体制整備を進める事業です。
つまり、地域福祉向上のため、支援体制の体制を整備する事業を創設するための準備として、今年度は職員研修を行うということですね。
この計画については、昨年度計画推進会議を傍聴していたので、機会があればブログに書きたいと思いますが、いずれにしても区民の方々が『困った』を抱えたまま生活をしなくて良くなるよう、相談体制の整備充実を図るという意味で期待しています。
【民生・児童委員活動事業】
江東区の民生・児童委員は、令和7年12月1日時点で78名不足しており、充足率は75.50%です。
これは全国平均(91.7%)と比べてかなり低い数字なのですが、今年度は担い手の活動支援として、DXによる業務効率化と個人情報保護のため、民生・児童委員へスマートフォンを貸与するためレベルアップ事業となっています。
この、民生・児童委員の担い手不足については、自民党会派さんが以前より問題定義や対策を提案されておりますが、その提案に沿った事業となっていることについて、現場の声を集約している会派の声にしっかりと応えている部分は高く評価しています。
また、私自身も担い手拡大に向け、今年度は改めて民生・児童委員の現状について勉強しながら所管と意見交換をしたいと考えています。
民生・児童委員の現状と課題などについても、機会があったらブログにて報告したいと思います。
【高齢者保健福祉計画進行管理事業】
これは、高齢者保健福祉計画の進行管理及び学識経験者、区民等で構成する計画推進会議の開催などを担う事業ですが、今年度は、第10期高齢者地域包括ケア計画を策定するためにレベルアップ事業となっています。
地域福祉計画とは、子どもからお年寄りまで、障がいの有無、性別や国籍などの違いに関係なく、だれもが住み慣れた地域で、自立した心豊かな生活が送れるよう、多くの市民や団体が、共に助けあい支えあう誰にもやさしい福祉社会をつくることを目的として、策定された計画ですが、最初に書いた『地域福祉計画』の下に位置付けられている計画です。
これは3年に1回更新している計画ですが、各事業を具現化するための土台となる計画なためとても重要であり、引き続き注視していこうと思っています。
【高齢介護サービス事業所緊急支援事業】
これは、東京都の物価高騰対策支援の対象外となる事業所に対して運営費を支援するという事業で、今年度はレベルアップしています。
区民の皆さんには直接関係する事業ではありませんが、高齢者の介護体制を担保するという意味で、間接的ではありますがとても重要な事業だと感じています。
結局、どんなに立派なことを言っても、支える現場が弱いと福祉の充実は叶いませんよね。
そういう意味で、介護事業所をサポートする事業はとても重要だと感じています。
同時に、こういう事業は対象となる事業所に届きにくい(現場は忙しくて事業を調べる余裕がない)ため、対象事業所に支援を周知する方法については提案していこうと考えています。
【介護従事者確保支援事業】
これも、上記事業と同じ考え方ですが、介護従事者確保のため、区内介護事業所等職員向けの研修等を実施したり、介護従事者に対し資格取得費用等を助成するとともに、介護サービス事業者に対し採用活動費を補助している事業です。
昨年度からは、人材確保における新たな施策展開検討のため、介護人材対策協議会を運営していますが、若年層の介護サービス従事者の確保・定着を図るため、採用時34歳以下の職員に対し勤続6年目まで家賃の一部を補助。
また、ケアプランデータ連携システムの導入に係る伴走型支援を実施するため、レベルアップ事業となっています。
若年層が介護職に就くことに対しては、私自身、就職氷河期が故に介護福祉学科の短大を経て20歳から高齢者介護に従事する身としては、疑問を感じる部分がありますが、とにもかくにも、人材確保に向けて支援を強化したという点においては高く評価しています。
同時に、この事業も現場にどう周知するかが肝となるため、私自身、職能団体や知り合いの事業所に周知を図ると同時に、行政にも周知方法を提案していこうと考えています。
【高齢者デジタル活用支援事業】
この事業は、今回高齢者に関するレベルアップ事業の中で、唯一、直接支援の事業となります。
65歳以上を対象とした、基本操作や区の独自アプリなどの使い方を学べるスマートフォン教室や相談会を実施するという事業ですが、今年度は、高齢者スマートフォン教室において、新たに東京アプリに係る講座を実施するということで、レベルアップ事業に位置付けられています。
東京アプリといえば、2月に“2万円分のポイントあげます”というバラマキアプリというイメージが強いのですが、『だったら、江東区の防災アプリに係る講座とか、江東区が直接かかわっている講座を実施してよ』と感じたのは、私だけでしょうか?
とはいえ、この事業はいつも満員御礼と人気のある事業なため、期待したいところです。
【おわりに】
以上が、今年度の高齢者に関わるレベルアップ事業の説明となります。
地域福祉計画についての説明と民生・児童委員の現状と課題については、思うところがあるので別の機会に改めてブログに書きたいと思いますが、今回のレベルアップ事業は、未来を見据え江東区福祉を強化する事業が目立っている部分を評価します。
また、『高齢者に関する支援が少ないんじゃない?』と感じる方もおられるかもしれませんが、現状維持事業で十分すぎるほどに高齢者の方々を直接支援する事業はありますので、ご安心ください。
いずれにしても、高齢者施策については、今に対応しつつ未来も見据えて対応する事業が多いことに安心していただけたら幸いです。
次回は、障がい児(者)についての重点事業を報告したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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