新年度事業について~高齢者施策①~

本日の要約

結論:高齢者施策は『外出・見守り・移動支援』を軸に、生活の質を高める実践的な支援が強化されている。

理由:外出機会の創出やテクノロジー活用など、高齢者が自立して安心して暮らせる環境整備が進んでいるため。

何するか:今年度の重点事業から、高齢者の生活に直結する新規・レベルアップ事業を具体的に紹介する。

ブログへの訪問をありがとうございます!

今日は、一日役所にて、昨年度の経理まとめや今年度事業について行政と意見交換をしていました。

夜は、アートパラの会議に参加する予定です。

 

さて、今日の今年度事業報告ですが、今回からは高齢者施策について書いていきます。

今回は、重点事項について詳しく書いていこうと思いますが、こちらも、高齢者の生活に沿った直接支援が多くなっているのが特徴です。

年齢を重ねても、“自分のことは自分でできる”と思えること。

これが、実は一番大切な支援だと感じています。

個人的に高く評価している点は、健康と安心につながる事業にしっかりと予算をつけ、『いつまでも住み慣れた地域で生活する』ことに、しっかりと対応している部分です。

では、行ってみよー☆

 

【積極的外出を促す事業】

これは、今年度の新規事業となります。

3億円近い予算を投入しての取り組みとなる新事業ですが、正式名称は『東京都シルバーパス購入費助成事業』といいます。

シルバーパスとは、70歳以上の都民を対象に都営バスや都営地下鉄、民営バス各社などの都内公共交通機関を利用できる券です。

今年度は、購入費の一部を助成することで、外出機会を創出する事業という、とても合理的で美しい事業です。

以下、わかりやすく箇条書きでまとめていきますね。

①背景

・東京都が令和7年10月からシルバーパスの発行費用を引き下げしたことを契機に、高齢者の負担を軽減し、シルバーパスの利用促進を図る助成を検討。

②目的

・高齢者の移動を支援し日々の外出を促進

・おでかけを通し、高齢者の健康づくり、生きがいづくりを支援

③事業内容

・シルバーパスを12,000円で購入した区民に対し、実負担額が2,000円となるよう購入費を助成

・以下①②の要件をいずれも満たす方に対して、10,000円の助成を行う。

①江東区内に住所を有する満70歳以上の方

②令和8年10月から有効のシルバーパスを12,000円で購入した方

※シルバーパスの発行費用に変更が生じた場合には、助成額を調整

④事業実施時期

・令和8年10月1日から、シルバーパス購入後に申請を行う。

⑤期待される効果

・シルバーパスの活用により高齢者の趣味やボランティア、イベントなどによる外出を後押しし、健康づくりや生きがいづくり、健康寿命の延伸や介護予防につなげる

通常発行費用は12,000円ですが、物価高騰が続く中、10,000円を区が助成することで外出控えを防いだり、健康維持に取り組むことが医療費や介護費用の軽減にもつながるという、高齢者ご自身にとっても地域にとってもよい事業だと感じています。

そして、画期的なのは、今回は住民税課税の方を対象とした事業であるということです。

『いくつになっても自分のことは自分でできる』『気軽に外出できる』ことは、自尊心を育むだけでなく、心身ともに健康保持に繋がるんですよね。

ちなみに、住民税非課税の方は1,000円となります。

江東区は東西を走る都営新宿線や南北交通の主軸を担う都営バス路線が充実し、シルバーパスの利便性が高い地域なため、この事業によって気軽に外出する機会を持っていただくということは、とても良い事業だと評価しています。

 

【本区初となるAIデマンド交通の導入を準備】

これは、まちづくり事業となりますが、シニア世代にとっては関心の高い事業であるため、こちらで説明します。

正式名称は『江東区コミュニティバス運行事業』といい、レベルアップ事業となります。

令和9年度(来年度)の実証運行開始に向けて準備を推進する事業です。

※高齢者や子育て世帯等の区域内移動を支援するため、本区初となるコミュニティバス運行(AIデマンド交通)を令和9年度に実証運行開始する予定となっています。

では、こちらも、わかりやすく箇条書きでまとめていきますね。

①背景

公共交通に関する区民アンケートの結果を踏まえて、区内を13地域に分けて評価を行い、『南砂地域』が最もAIデマンド交通の導入効果が高い地域となったことを受けて導入準備することになった。

②目的

南部地域における交通不便地域の解消を図り、高齢者や子育て世帯等の区域内移動を支援する。

③事業内容

・実証運行(AIデマンド交通実証運行)に向け、システムを構築

・車両の予約を行う専用アプリの構築や運行区域の南砂地域に25か所程度の乗降スポットを設置

④事業実施時期

未記載。

⑤期待される効果

・AIを活用することで、同じ時間に同じ方向へ移動する複数の利用者が相乗りするなど、効率的な運行の実施

そもそもの話ですが、『デマンド交通』とは、時刻表や決まった運行経路が無く、利用者の予約に応じて柔軟な運行を行う公共交通です。

現時点では、アプリや電話で予約すると、ワゴン車が来てくれるのですが、AIを活用することで相乗りを可能にしたりもできます。

料金などについては未定となっていますが、『高齢者・子育て世帯等が利用しやすい金額を前提に検討』とされています。

これは江東区としても画期的な取り組みであり、これが実現すると、高齢者や子育て世帯等に向け、ニーズに応じた柔軟で効率的な運行が可能になります。

いずれにしても、テクノロジーを上手に活用しながら生活圏域を広げる環境整備は、区民の方々にとって有効であると期待しています。

 

【ひとりでいても安心できる環境整備】

これは、テクノロジーを活用して高齢者の見守り支援を行うという新規事業になり、正式名称は『高齢者デジタル活用支援事業』といいます。

テクノロジーによる安否確認事業という、従来の人による見守りから一歩進んだ取り組みになります。

こちらも、わかりやすく箇条書きでまとめていきますね。

①背景

ひとり暮らし高齢者が増えたことを受け、新たな見守り支援体制が必要となった。

②目的

・ひとり暮らし高齢者の安否確認、個人の尊厳の保持

③事業内容

・通信機能付きLED電球を自宅に設置し、一定時間電球が作動しない場合に通知や訪問を実施

・料金について、2年間は区の全額助成(令和10年度からの費用負担については、区が実施する緊急通報システムなどの費用との整合性も鑑みながら算出する予定)。

④事業実施時期

・システム上の体制が整い次第開始予定(秋以降?)。

⑤期待される効果

・IoTの活用により、既存事業では困難であった24時間体制の見守り強化が図られるものであり、急病時の対応や孤独死の早期発見につながること。

この事業は、私自身以前から提案していた事業ですが、実現したことはとてもありがたいと感じています。

というのも、従来の人による安否確認は電話や訪問の形を取っており、結果、安否確認をするために高齢者を自宅に引き留めてしまうことになっているからです。

そういう意味でも、人との関わりで安否確認をしたい方は従来どおり、テクノロジーを活用して安否確認をしたい方は本事業を活用するなど、選択肢が広がったことはとても良いと感じています。

一方で、料金については3年目以降自己負担となるため、現状料金では高いのではないかなぁと感じています(現在は事務費もかかるため月額1,870円)。

完全に身寄りもいない単身者にとっては必要経費になるかもしれませんが、何かあったら駆けつけることのできる関係性を持った友人知人がいる人にとっては高い利用料となるように感じるんですよね。

このあたりの料金設定については、今後も行政と意見交換をしながら提案していこうと思っています。

 

【おわりに】

今回は、高齢者の方々にとって有効かなと思う事業を報告させていただきました。

どれも有効な取り組みではありますが、やはり、私としては『外出機会のハードルを下げること』に予算をかけたことが、何よりも評価できると感じています。

・・・というのも、結局、人は『いくつになっても自分のことは自分でできる』という部分に長生きの意義があると感じている方が多いからです。

さまざまな環境整備をしながら、高齢者の方が自分らしく望む生活を過ごしながら、元気に過ごしていただき『江東区の方々は元気だね』といわれるよう健康寿命の延伸に繋がればよいなと願っています。

明日は、高齢者に関する施策について、今回取り上げなかった部分のレベルアップ事業について書きます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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