『基金』について考えてみた☆

ブログへの訪問をありがとうございます!

今日も終日予算審査特別委員会があるのですが、終了後、区民相談に向かわなくてはならないため、朝一でブログを更新します(5時に起きちゃいました)。

それにしても、年末に『来年は毎日ブログを更新する』なんて決まりを創ってしまった自分を呪ってやりたい気分です(時間を巻き戻しあの頃の自分に正座をさせ、『まてまて、もっとよく考えて決めなさい』と叱ってやりたい気分です)。

そんなわけで、何を書こうか通ったのですが、3日間の来年度予算審査特別委員会で感じた違和感・・・基金のあり方について書きたいと思います。

これ、丁寧に書かなければいけない事案だから面倒くさいなぁ大変だなぁと思いつつ、いつか書かなければと思っていたことなので、頑張って書きます。

皆さまも、お時間の許す限り頑張って脱落することなくお読みいただき、改めて区政の今後について考えていただけたら幸いです。

では、行ってみよー☆

 

【基金について】

今更ですが、行政の基金とは、“財政調整基金”が正式名称であり、その目的については江東区財政調整基金条例に記載されています。

(設置)

第1条 年度間の財源調整を行い、財政の健全な運営を図るため、江東区財政調整基金(以下「基金」という。)を設置する。

ここに書かれているとおり、基金というのは「財政の健全な運営」が目的です。

そんな中、江東区は人口増加などにより歳入費は年々増えており、同時に、着々と基金も年々積み上げられています。

図にすると、こんな感じです。

 

そんな状況ではありますが、私が議員になって以降、本区の基金残高について、「ため込みすぎではないか」というご意見が議員から一定数上がります。

その背景には、「もっと区民一人ひとりに手厚い支援を」という思いがあるのだと感じています。

子育て世帯へのさらなる支援、学校で必要となる事務用品の無償化、給食費の無償化の対象拡大など、さまざまな要望が出されるのも、暮らしを少しでも安心なものにしたいという切実な声の表れだと思います。

その思い自体を否定するつもりはありません。

区民生活を支えることは、行政の大切な役割です。

一方で、私たちは同時に、将来に対する責任も担っています。

本区には多くの公共施設があり、その維持や大規模改修には毎年多額の費用が必要です。

さらに、庁舎の建て替えという大きな財政需要が見込まれています。

加えて、災害はいつ起きるか分かりません。

こうした将来の確実な支出や不確実なリスクに備えることもまた、行政の重要な責務です。

ここで大切なのは、両者の主張を理解することであり、「基金が多いか少ないか」という単純な量の議論ではないと考えます。

基金は目的ではなく手段です。

同じように、支援策の拡充も目的そのものではありません。

私たちが目指しているのは、区民の生活の安定と、このまちの持続可能性の両立です。

そのために基金がどの程度必要なのか、そして今、どの分野にどれだけ予算を配分することが最も効果的なのかを、冷静に考える必要があります。

しつこいですが、基金が多いこと自体が問題なのではありません。

問題なのは、必要な支援が適切に予算に反映されているかどうかです。

 

【『適切』ってなに?】

では、「適切」とは何でしょうか。

それは単に「要望が多いもの」や「声が大きいもの」という意味ではないはずです。

議員の立場や支持基盤によって、重視する分野が異なるのは自然なことです。

陳情や要望も、それぞれの切実な事情に基づいています。

しかし、それらをそのまま積み上げていくだけでは、予算は際限なく拡大していきます。

例えば、給食費を無償化する。

次は教材費を無償化する。

さらに対象を広げる。

こうした議論は一つひとつを見ればもっともに思えるかもしれません。

しかし、税の再分配として本当に妥当なのか、限られた財源の中で優先順位として適切なのかという問いは、常に伴います。

行政の役割は、「要望をすべて実現すること」ではありません。

限られた資源を、社会全体の利益が最大になるように配分することだと私は思います。

だからこそ、その実現のためには、

・その支援は誰にとって最も必要なのか

・その効果はどれほど持続的なのか

・将来世代への負担はどうなるのか

といった観点からの検討が不可欠です。

 

【何のための予算か?】

予算審査特別委員会は、本来そのための場であるべきだと私は考えます。

個々の要望の是非を競う場ではなく、「本当に必要な支援とは何か」を立ち止まって考える機会であってほしい。

基金の残高を増やすか減らすかという二択ではなく、「今」と「未来」のバランスをどう取るのかを議論する場であってほしいと思います。

区民の皆さまも、議員も、行政も、それぞれこのまちを良くしたいという思いは同じです。

ただ、その方法や優先順位について見方が違うだけです。

だからこそ、対立ではなく対話が必要です。

基金を取り崩すことが悪いのではないし、ましてや、積み立てることが善でもありません。

重要なのは、区民の生活が安定し、公平性が確保され、最大限の幸福が担保されているかどうかです。

その状態が保たれているのであれば、将来に備えて基金を積み上げることは合理的な判断です。

逆に、今まさに支援を必要としている人が取り残されているのであれば、財源を投入することをためらうべきではありません。

数字だけで善悪を決めるのではなく、目的に立ち返る。

これが今、私たちに求められている姿勢ではないでしょうか。

基金の多寡でも、支援の拡大競争でもなく、「何のための予算か」という原点を共有すること。

それこそが、持続可能な財政と区民生活の安定を両立させる唯一の道だと考えます。

このまちは、今を生きる私たちだけのものではありません。

支援を広げることと、支え続けられる仕組みをつくること。

その両立はどこにあるのか、改めて考えてみる。

このまちの未来は、誰か一人の政界ではなく、私たち全員の納得の積み重ねでつくられていくものだと思います。

次の世代、その次の世代へと引き継がれていく場所です。

その責任を胸に、冷静で建設的な議論を重ねていきたいと思います。

 

【余談です】

語弊を生まないよう、そして、変な対立を煽らないよう語り口調で書こうと思ったら、想像以上に柔らかい文章になってしまいました(自分の文章じゃないようでちょっとキモチワルイ)。

これを朝から回らないアタマをフル回転しながら書いたのですが、『適切に』のあたりで、平等と公平について考えて込んでしまったワタクシ。

ただ、ここで書き出すと長文になってしまうため、明日以降、頭を整理しながら書いてみたいと思います。

それにしても、『夜ブログを書くより、朝書いた方が優しくね!?』と感じたのは、私だけでしょうか?

皆さまは、令和8年度の予算案について、どのように感じますか?

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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