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昨夜は、注文した書籍が届いたため、空が明るくなるまで読みふけっていました。
この本です↓。
私自身、今まで“人権”とか“権利”という言葉には堅いイメージがあったため、あまり使わないようにしていましたが、川崎市の子どもを尊重した様々な施策を学ぶうち、その原点には『子どもの権利条例』が軸となっていることを知り、その条例がどのようにつくられていったのかを知りたいと思い購入しました。
そんなわけで、今回は、川崎市の取組の様子を踏まえて、江東区ではどのように“子どもまんなか”で、住んでいる方々が暮らしやすさを実感しながら自分らしい生活を送れるかを考えてみました。
子どもからのメッセージ
本には、川崎市の背景(地域状況)、そして条例ができるまでの子ども・大人それぞれの想いや、条例施行後20年が経ち改めて感じたこと等が書かれていました。
その中で、ひときわ私の心にグサッときた言葉を紹介させていただきます。
子どもたちからのメッセージ
川崎市子どもの権利条例 子ども委員会
子どもの権利条例を読みながら、子どもたち同士で語り合ったことは、この条例を本当に子どもたちが分かったときには「いじめはなくなるね」ということです。
おとなや先生の中には、この条例ができると「ますます子どもが好き勝手になる」と心配する人もいたけれど、そうじゃないと思います。
みんなが安心して生きるということができるようになるということなんです。
みんなが安心して生きるということは、他の人の安心して生きる権利をとってはならないからです。
最後に、私たち子どもからおとなへのメッセージです。
まず、おとなが幸せでいてください。
おとなが幸せじゃないのに、子どもだけ幸せになれません。
おとなが幸せでないと、子どもに虐待とか体罰がおきます。
条例に「子どもは愛情と理解をもって育まれる」とありますが、まず、家庭や学校、地域の中で、大人同士が幸せでいてほしいのです。
子どもはそういうなかで安心して生きることができます。
今だから明かす条例制定秘話(エイデル研究所版)P26より引用
この文章を読んだだけで、条例作成に子どもと大人が対等な立場で取り組んでいた様子がわかります。
そして同時に、大人の状態がいかに子ども達に影響を与えているかを再確認しました。
私自身、小さい頃から“自分の機嫌は自分で取りなさい”と言われてきましたが、それでも余裕のない時には家族にトゲトゲした感情をぶつけてしまうこともあります。
そういう大人の心の動きが、子どもにはダイレクトに影響を与えているんだなぁということを感じ、深く深く反省しました。
できることから取り組みます
(前回も書きましたが)大人の役割は、子どもの存在を認め彼らの持っている力を信じること。
そして、一人ひとりの背景やニーズに合わせた多様な学びと意欲を引き出すため、具体的に何ができるかを考えた時、まずは、子ども自身の声を聴ける環境をつくることだと思いました。
そのため、早速、仲間に相談して今週から打ち合わせを始め、来週には教育関係者達にも意見をもらう予定を組みました。
大人の勝手な都合で子ども施策をつくるのではなく子どもの声を最大限反映できる環境をつくること、そして、子ども達が“自分の声は通るんだ”と実感できることが、これから社会の構成員になる上でなによりも大切な事であり、まずは、一歩目を踏み出そうというわけです。
きっと、時間も労力も恐ろしくかかるでしょうし迷走しまくると思いますが、まずは一歩を踏み出す。
そして、取り組みの中で仲間を増やし、地域全体で“もっとよくなる江東区”を考えられる環境をつくる。
壮大な目標ではありますが、これから行動していきます。
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