新年度事業について~障がい児者施策①~

本日の要約

結論:障がい児(者)施策は、当事者と家族の声を反映し、直接支援を中心に大きく前進している。

理由:合理的配慮の徹底や家族負担の軽減など、共生社会を“実際の制度”として具体化しているため。

何するか:今年度の重点事業から、合理的配慮・家族支援・受け皿整備の観点で主要施策を解説する。

ブログへの訪問をありがとうございます!

今日は、区立中学校の入学式でしたね。

新1年生の皆さん、おめでとうございました。

私は、今日も行政と意見交換をしたり、資料作りをしようと考えていたのですが、昼休み中に介護事業所より電話を受け、午後はその対応で追われていました(介護保険課には迅速にご対応いただき感謝感謝です)。

具体的には、とある事案について行政と対応を調整後、全長寿サポートセンターに電話していたのですが、同じことを21回話すと呂律が回らなくなるんだなぁということを実感した次第です。

新たな取り組みを始めると混乱が生じることは多々ありますが、一つずつ早期対応することが江東区の地域福祉を豊かにすると思うため、これからもできることに一つひとつ取り組んでいこうと思った次第です。

 

さて、今日は、障がい児(者)の施策について、重点的取り組みを3つ取り上げ、項目ごとに説明します。

今年度、この分野重点事項の特徴としては、直接的な支援が多いことです。

共生社会を事業レベルに落とし込めている事業が多いため、説明をまとめながら江東区を誇らしく感じました。

当事者本人への合理的配慮を始め、介護する家族への支援への事業ですが、経済的負担軽減に力を入れるだけではなく、アンケートを基に求められている支に応える形で事業が組まれていることなど、現場の声を丁寧に聴き対応しようとする江東区の姿勢が十分に理解でき、共生社会を言葉だけでなく具現化しようとされている姿に感銘を受けました。

では、行ってみよー☆

 

【修学旅行や移動教室に合理的配慮がなされた!】

これは、今年度新規事業ですが、区立小中学校で実施する宿泊行事にかかる費用を所得制限なしで実質無償化されるというもので、正式名称は『小学校夏季施設等参加費補助事業』及び『中学校修学旅行等参加費補助事業』と言います。

この事業が素晴らしいのは、予算案の段階で対象者を、『区立小中学校児童及び公立特別支援学校に通う児童』となっているところです。

2年半前の給食費無償化について、公立特別支援学校児童も対象になって以降、今年度は初めから『合理的配慮』を活かして対象に公立特別支援学校児童も入れている部分をとてもとても高く評価しています(ありがとう!教育委員会!)。

いや、本当に嬉しいのでもう一度書きます。

合理的配慮を最初から取り入れる江東区の姿勢は誇らしい!

では、こちらも箇条書きでまとめていきますね。

①背景

・宿泊行事の費用について、昨今の物価高騰により保護者の負担額が増加していることを受け支援が必要と判断。

②目的

保護者の費用負担の軽減を図り、児童・生徒に平等に豊かな体験活動を提供する

③事業内容

・区立学校で実施する宿泊行事にかかる経費を所得制限なしで実質無償化。

・現在、保護者が負担している費用(下表の補助額)を区が負担。

➀小学校夏季施設等参加費補助事業

➁ 中学校修学旅行等参加費補助事業

・区立小中学校の特別支援学級で実施している合同宿泊行事についても補助の対象(小4・5合同合宿、小6合同移動教室、中1~3合同移動教室)。

・公立の特別支援学校に通学する児童生徒がいる世帯にも補助。

④事業実施期間

・夏季及び修学旅行と移動教室参加時。

⑤期待される効果

・保護者の費用負担の軽減を図り、児童・生徒に平等に豊かな体験活動を提供することで、文化や自然に親しむとともに、コミュニケーションや他者理解など、豊かな心の育成につなげる。

この事業の素晴らしさは、先ほどから書いているように、『行政が計画立案時から合理的配慮を活かし、障がいのある児童も事業対象とした』という事実です。

これ、前回の給食費無償化の時に知ったのですが、あの時、合理的配慮がなされていた自治体は23区中1区しかなく、言葉では『共生社会』とか言っていても具現化できていない状況を歯がゆく感じていたため、今回、行政から合理的配慮してくださった江東区を誇らしく感じます。

私自身、この事業案を知った時はとても嬉しく、特別支援学校に通われている児童保護者はもちろん、他区の知り合いなどにも『江東区は共生社会をちゃんと具現化する自治体なんだよ♪』と自慢(?)してしまいました。

 

【緊急時における医療的ケア児の一時預かり先を拡充】

これは、今年度のレベルアップ事業で正式名称を『医療的ケア児等支援事業』と言います。

この事業の素晴らしいところは、令和7年度に実施した当事者家族へのアンケートを反映して、家族等から要望の多かったニーズを事業として展開しているです。

また、受け入れを行う施設に対して必要な備品等の購入費用を補助するなど、受け入れ先の担保が図れるよう支援をしっかり整えているところが素晴らしいと感じています(ここをセットで担保するのは美しい)。

では、こちらもわかりやすく箇条書きでまとめていきますね。

①背景

・区内の医療的ケア児は年々増加傾向にあるが、冠婚葬祭等の緊急時に利用できる預かり施設が限られており、利用が困難な状況であること。

・令和7年度に実施した当事者家族へのアンケートにおいて、回答者の半数以上が『緊急時の預け先がない』と回答があったこと。

②目的

・家族の疾病や冠婚葬祭等、緊急時の預かり先を拡充し、不安・負担を軽減

③事業内容

・障害児通所支援施設の開所時間前後や閉所日において一時預かりを実施し、保護者が一時的に介護が困難となった場合の預かり先を拡充

→利用可能事業所:区が委託した重症心身障害児対象の障害児通所支援施設

→利用可能時間:医療的ケア児一人当たり、年間24時間

・受託する障害児通所支援施設には、委託料に加え備品等の購入費用を補助し、 医療的ケア児の受け入れ先を整備

④事業実施期間

・令和8年10月から。

⑤期待される効果

・保護者の疾病時や冠婚葬祭等の緊急時に、こどもを安心して預けられる施設の選択肢を増やし、家族の不安・負担を軽減

この事業で良いなと評価している点は2つです。

一つは当事者家族の声を最大限尊重した事業であること、そしてもう一つは、受け皿体制の整備まで行っているという点です。

いくら良い事業があっても、受け皿がしっかりしていないと活用することはできません

そういう意味では、家族支援の強化と事業所体制の整備をセットで取り組む本事業は、とても美しいと感じました。

 

【家族等の経済的負担を軽減!】

最後に、これもレベルアップ事業となりますが、『重症心身障害児(者)在宅レスパイト支援事業』についてです。

家族等の金銭的及び心身の負担軽減を図る事業ですが、今年度は家族等の経済的負担を軽減するため、利用者負担額を無償化しています。

この事業で高く評価している部分は、『所得制限がない』という部分です。

これは、江東区独自の取り組みであり、私は高く評価しています。

では、こちらも箇条書きでまとめていきますね。

①背景

・障がい児(者)が住み慣れたご自宅で必要なケアを受けながら生活を送るためには、支援する家族等の負担軽減が必要。

②目的

・家族等の心身及び経済的負担の軽減し、持続可能な在宅生活を送る。

③事業内容

・看護師等が、医療的ケアが必要な障害児及び重症心身障害児(者)の自宅等に訪問し、家族等に代わり一定時間の医療的ケアを実施

・今年度は、家族等の経済的負担を軽減するため、利用者負担額を無償化

④事業実施期間
⑤期待される効果

・家族等の負担を軽減し、障がい児(者)が持続可能な在宅生活を送ることができる。

これ、実は、私の中では大きな前進だと感じている事業です。

理由は2点です。

障がいの重い方の支援を手厚く提供していること(優先順位)と、障がいのある方が在宅生活を継続するための支援強化という本事業に対して、所得制限をなくしていることです(しかも江東区独自事業なんです)。

特に、医療支援を必要とされる方については、定期的に医療処置や身体の向きを変えたりと、介護するご家族が眠る時間を確保することが困難になるほどの状況は、在宅生活を送るうえで課題となっていました。

その部分に対して、しっかりと行政が向き合い対応する姿勢は、とても良いと感じています。

同時に、障がいの重い方の支援に関して所得制限を撤廃するということは、生活継続の視点からも非常に意味のある事業だと感じています。

全てにおいて所得制限の撤廃は、予算的には難しい。

だけど、その気持ちは尊重し、できることから独自事業となっても対応していきたい。

そんな行政の想いがあふれた事業だと、私は理解しています。

 

【おわりに】

今回は障がい分野の事業を取り上げました。

何度もサラッと書きましたが、今年度は、共生社会の実現や、住み慣れた地域で安心して生活するための支援など、当事者家族の声を聴きながら伴走する事業が目立つ点が素晴らしいと感じています。

目立たなくても、区民の方々に寄り添った事業を提供する江東区を誇りに感じています(いやぁ、愛のある事業説明を書くのは本当に楽しい♪)。

そして、今回は障がい児(者)についての報告に突入したのですが、次回は、緊急で高齢者介護のケアマネジャーに向けた内容を書こうと思っています。

本当に専門的な話となるため、興味のある方のみお読みいただけたら幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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