因数分解と判断軸☆

ブログへの訪問をありがとうございます!

今日は、午前中は議会運営委員会に出席し、午後は全員協議会に出席しました。

空いた時間で、障がい者の放課後デイについて所管課長と意見交換をしたり、予算審査特別委員会に向けて来年度予算案の詳細について所管課長に質問したりしていました。

 

さて、昨日のブログ・・・社会状況に対して変化を予測し区民の方々が『困る前』に環境整備するという提案を書いたのですが、あれから色々考えていました。

どんなことを考えていたかというと、『私の提案は起こる前のリスク最小限と最大幸福実現に向けたアプローチだけど、これって、実は刺さりにくいんじゃないのでは?』ということです。

というのも、従来の行政は、地域で課題が起こった後、その対策として様々な事業を執行しているから、そもそも課題が起きないように環境整備するという発想自体を共有できなければ、私がどんなに提案しても『はぁ・・・で???』という状況になってしまうのではないかと思ったわけです。

そんなわけで、今日は社会を読み困らない環境整備の重要性と課題を整理するためのコツについて書いてみたいと思います。

では、行ってみよー☆

 

【環境整備の重要性】

以前から何度も書いている通り、今の社会は個別化が進み各人が抱えている状況や背景は千差万別となっています。

少し前の社会は、『問題がシンプル』『正解がだいたい同じ』『「これをやればOK」が通用した』ため、行政が『この支援を使いなさい』でうまくいきました。

しかし、今の社会は、『問題が絡み合っている(お金・家族・健康・孤独など)』『人によって困りごとも正解も違う』『善意の支援が逆に苦しさになることもある』という状況です。

だから、『画一的な支援=やさしさの押し付け』になる危険があります。

であるならば、個人の意思を最大限尊重できるよう配慮しながら、そもそも困らない環境をどう創るかが大切だと思うんですよね。

そこで因数分解が重要になってくるわけです。

 

【課題解決は因数分解で】

因数分解は、一見むずかしそうな式を、いくつかの簡単なかたまりに分ける方法です。

社会の『困りごと』をそのまま見ると、大きすぎてわからない。

だからこそ、社会の困りごとを因数分解していくつもの要素に分けて考えることができます。

ちょっとわかりにくいかもしれないので、例を挙げますね。

例えば、江東区高齢者生活実態調査によると、区民が一番多く抱えている不安は『老後の漠然とした不安』です。

これを因数分解すると、

お金の不安

体が弱ったときの不安

一人になったときの不安

死後の手続きの不安

詐欺に遭うかもしれない不安 etc

などたくさんの具体的な不安が出てきます。

『不安』の正体が見えると、人は対策を考えられるわけです。

このように、行政がやるべきなのは『老後不安を解決します!』ではなく、不安を分解して、それぞれに何が起きる可能性があるか、どんな選択肢があるか、どこに相談できるかを見える形で並べること。

『答え』ではなく『整理された仕様書』を渡す感じで考えています。

 

【ポイントは判断軸を持つこと】

人は問題をそのまま丸ごと抱えてしまうと、こんなことが起きます。

リスクばかりが目について動けなくなる

何を決めればいいのかわからない

「とりあえず今まで通り」が一番安全に見える

結果として、困りごとを抱えたまま、何も変わらない状況が続いてしまうということが起きます。

これは怠けているからでも、やる気がないからでもありません。

判断するための整理ができていないだけなのです。

「判断の軸」がないと、人は決断できないません。

そこで、問題解決に必要なもう一つとして、判断軸の重要性を書きます。

判断の軸とは、『何を大事にして決めるのか』という基準のことです。

たとえば、

今一番守るべきなのは誰か

目的は「数を増やすこと」なのか「質を高めること」なのか

行政がやるべきことと、民間に任せることの線引き

こうした軸がはっきりしていないと、どんな提案を見ても“良い気もするし、悪い気もする”状態になります。

その結果、決断が先送りされる、誰かの意見に流される、誰かからの提案を『自分を否定された』と感じてしまうといった、すれ違いが起こります。

このように、私は因数分解と判断軸は『区政を考える上で必要な道具』だと考えています。

 

改善提案を受けたとき、それを「業務の否定」や「人格への攻撃」と感じてしまうのはとてもつらいことです。

でも、因数分解と判断の軸があれば、どの部分の話なのか、何を良くしようとしているのか、自分の仕事のどこが活きているのかを冷静に切り分けることができます。

困りごとは、共有してこそ解決に近づくのです。

問題を分解できないと、「困っているけど、どう説明していいかわからない」という状態になります。

そのまま一人で抱え込むと、問題は大きくなる一方です。

逆に、困りごとを言葉にできる、要素ごとに説明できるようになると、他者と知恵を出し合うことができます。

私は、行政の仕事は誰か一人で完璧な答えを出すことではないと思うんですよね。

整理して、共有して、様々な意見を出し合いながら事業をブラッシュアップしていくことだと考えています。

 

【おわりに】

因数分解や判断の軸は、特別な人だけが持つ才能ではありません。

問題を分けて考える

何を大事にするかを言葉にする

この二つを知るだけで、見える景色は大きく変わります。

これは、仕事を減らすためでも、誰かを否定するためでもなく、今の時代に合った選択をするための基本的な道具です。

 

今はテクノロジーの発展で産業改革以降の時代の過渡期です。

過渡期は何が正解か明確な表示がない中、自分で考え行動しなければならないという負荷が生じます。

だからこそ、問題が生じたとき、課題を因数分解することと判断軸を持つという、この2つが生きていくうえでとても重要になると思うんですよね。

同時に、区民の役に立つ所である区役所は、区民の方々が課題を理解し解決に迎えるための環境整備をすることが、これからの時代求められると感じています。

・・・なんて、だらだら書きましたが、なんか読み返して説明がまだ下手だなぁと思ってしまいました。

次回は、これをもう少し柔らかい言葉で行政向けに発信できるよう挑戦してみようと思います(表現と伝え方をもう少し考えてみます)。

最期までお読みいただきありがとうございました。

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