【重要】在宅避難するために~水の準備について~

本日の要約

結論:江東区で在宅避難を考えるなら、水は3日分や7日分で安心せず、上水道復旧目安の17日分も意識して備える必要があります。

理由:給水拠点は重要な仕組みですが、人口54万人超の江東区では、給水所まで行く・並ぶ・重い水を持ち帰る負担が大きいからです。

何をするか:今回は、なぜ多めの水備蓄が必要なのかを確認し、ペットボトル・給水袋・生活用水を組み合わせた備え方を整理します。

ブログへの訪問をありがとうございます!

前回は、自宅内で身を守るための環境整備について書きましたが、今回は、災害時の『水』の備えについて書きます。

結論から書くと、私は水の備蓄について、3日分は大切な入口ですが、それだけで安心とは言えず、江東区で在宅避難を考えるなら7日分以上、できれば上水道復旧目安の17日分も意識したいと感じています。

そんなわけで、前半は、以前書いたブログ内容と重複する部分がありますが、なぜ7日以上の水備蓄が必要なのかについて書き、後半は、サンプルとして私自身の備蓄方法について具体的に書いていきます。

では、行ってみよー☆

 

【なぜ3~7日の備蓄では足りないか?】

江東区の震災時のライフライン復旧想定では、上水道の復旧目安が17日(断水率52.4%)、下水道の復旧目安が21日(6.6%)とされています。

ここは非常に重要です。

よく『水や食料は最低3日分、できれば1週間分』と言われます。

これは、まず命をつなぐための最低限の目安としては大切です。

しかし、上水道の復旧目安が17日であることを考えると、『3日分あれば水道が戻る』という意味ではありません。

以下、なぜ3日では足りないかについて書きますね。

 

江東区には、災害時の応急給水拠点が示されています。

江東区公式ページでは、亀戸給水所、豊住給水所、江東給水所、有明給水所、区立南砂三丁目公園、都立辰巳の森海浜公園、そして江戸川区内の大島・小松川応急給水槽が災害時給水拠点として掲載されています。

区内で見ると6か所、周辺拠点を含めると7か所です。

また、災害時の飲料水の給水基準は、1人1日3リットルとされていますが、これは、人が命をつなぐために必要な最低限の飲料水の目安です。

あくまで飲料水の最低限の量であり、手洗い、調理、食器洗い、洗面、トイレ、清拭などに使う生活用水は含まれていません。

さらに、この水を区民が7か所の給水拠点へ取りに行くと考えると、1か所あたりの人数は、約54.4万人 ÷ 7か所 = 約7.8万人/か所になります。

つまり、単純化して考えると、1つの給水拠点に約7万8千人が水を取りに来る計算です。

もちろん、実際には全員が同時に来るわけではありません。

世帯の代表者が取りに来る場合もあります。

給水車や追加の給水場所が設けられる場合もあります。

地域や被害状況によって、給水拠点の使われ方も変わります。

それでも、人口規模を考えると、給水拠点があるから安心とは言い切れません。

これは実際の給水計画をそのまま再現したものではなく、人口規模と給水拠点の負担感をイメージするための単純計算ですが、仮に、1人分の水を受け取るのに30秒かかるとします。

容器を出し、水を入れ、受け取って次の人に交代するまでの時間としては、かなり楽観的な想定です。

1か所に約7万8千人が来るとすると、下の図くらいの時間がかかります。

これは、かなり単純化した計算です。

実際には、給水拠点までの移動、列の整理、容器の準備、情報確認、混雑、暑さや寒さ、高齢者や子ども連れの負担などが加わります。

また、世帯単位で取りに来る場合人数は減りますが、その分、1回に受け取る水の量は増えます。

例えば4人家族なら1日分だけで12リットル、数日分ならさらに重くなります。

ここで伝えたいのは、給水拠点が役に立たないということではありません。

むしろ、災害時の給水拠点は命を守るために欠かせない重要な仕組みです。

しかし、江東区の人口規模を考えると、給水拠点だけで全区民の水をすぐにまかなうことは簡単ではありません。

給水所に水があっても、そこまで取りに行く必要があります。

水を受け取るために並ぶ必要があります。

受け取った水を自宅まで運ぶ必要があります。

集合住宅では、エレベーターが止まっていれば階段で上げる必要があります。

高齢者、障害のある方、乳幼児のいる家庭、体調の悪い方にとって、給水拠点まで行き、水を持ち帰ることは大きな負担になるでしょう。

特に江東区のように集合住宅が多い地域では、『給水所がある』ことと『各家庭が水を使える』ことの間には、大きな距離があります。

そのため、家庭では飲料水そのものを備蓄するとともに、給水袋、ポリタンク、キャリーカートなど、『水を受け取り、自宅まで運ぶための道具』も準備しておく必要があります。

まずは1人1日3リットルを目安に3日分。

次に1週間分。

可能であれば、上水道の復旧目安17日も意識して、少しずつ備蓄を増やしていく。

『給水所があるから大丈夫』ではなく、自宅で数日間は水を使える状態をつくっておくことが、江東区で在宅避難を成立させるためにはとても重要です。

どこまで準備できるかは居住環境によって差異があると思いますが、できれば様々な工夫をしながら可能な限り備えていただきたいと思います。

 

【どんな風に備蓄する?】

東京都や江東区の防災計画にあるように上水道復旧目安が17日であることを踏まえると、在宅避難の目標としては、1人1日3リットル×17日で51ℓを意識したいところです。

2ℓのペットボトルで言えば26本分、6本1ケースだとすると4ケース強ですね。

とはいえ、ここで多くの方が備蓄をためらうであろう理由としては『そんなスペースないよ』というものと『賞味期限があるからそんなに買ったらだめになってしまうのでは』というものが多いのではないかと感じています。

そこで、2ℓ6本入りの箱の大きさを測ってみたのですが、幅×高さ×奥行(mm)は、220×320×270でした(サントリー南アルプス天然水の場合)。

(商品によって多少の誤差はありますが)2段重ねにすれば、押入れの4分の1程度のスペースで足りるのではないでしょうか。

色んな場所で試してみたのですが、単身者用世帯(1R)の浴槽にも納めることができました(入浴時に浴槽外に出す手間は生まれますが、どうしても置き場所に困った場合は一つの候補となりそうです)。

ベッド下のデッドスペースに置いているという方もいました。

もちろん住まいの広さや家族構成によって難しさは違いますが、ご自宅の状況を見ながら場所を分散すれば、51ℓの飲料水備蓄も現実的な目標になるのではないかと思います。

続いて『賞味期限が気になる』という意見に対してですが、未開封の市販水は、適切に保管されていれば品質が大きく変わりにくいとされています。

ただし、容器の劣化や保管状態の影響もあるため、基本は賞味期限を確認しながらローリングストックするのが安心です。

ちなみに、水は無機質だから基本腐らないと私は理解しており、実際、2年前の水を飲んだことがありますが、私はお腹を壊すことはなかったです。

とはいえ、『賞味期限が過ぎている水を飲むのは抵抗がある』という方は多いと思います

その場合、賞味期限キレの水は生活用水として備蓄することもできます。

大体、6本入り1ケースで700円前後なため、3,000円くらいで安全が担保できると考え、可能な範囲でよいので備えていただきたいです。

余談ですが、とある企業でペットボトルに水を詰める過程で細菌か何かが入り問題になっていたことがあったと記憶しているので、備蓄用として購入する場合は、採水地や製造者、賞味期限、保管方法などが確認しやすい商品を選ぶと安心だと思います。

 

【私の場合】

ここからは、サンプル1として読んでいただきたいのですが、私の場合、飲料水は市販水で備蓄して、生活用水は給水袋や空いたペットボトルに水道水を入れて備蓄しています(わが家は1Rで25平米くらいです。)。

ペットボトルの水は市販のもので揃えて、ローリングストックしています(市販の水の賞味期限は大体2年くらい)。

こだわりとしては、備蓄用なので、流通量が多く、表示や品質管理の情報を確認しやすい大手メーカーの水を選ぶようにしています。(サ●トリーとかコカ・●ーラとか)。

また、水道水は規定量の塩素で消毒されており、細菌の増殖が3日間は抑制されていますが、それ以降は塩素濃度が低くなり、細菌が繁殖しやすくなるとされており、口をつけていない清潔な容器に入れた水道水でも、保存期間には限りがあります。

一般的には常温で数日、冷蔵でより長く保存できるとされていますが、飲用に使う場合は早めに入れ替える方が安心です。

そのため、私は洗濯時に備蓄水を使うようにして定期的に入れ替えをしています。

そうそう。

給水袋とはこれです↓。

これは山善という会社の商品(10ℓ容量でネット購入時700円)ですが、空きペットボトルでも十分機能します。

私は移動の手間やペットボトルのキャップ開け閉めなどが面倒で給水袋を使用していますが、それを面倒と思わない場合、ペットボトルを活用すればコスト0で生活用水を備蓄することができます。

このように、飲料水と生活用水は分けて考えています。

飲む水は市販水を中心に、生活用水は給水袋や空きペットボトルなどで補う、という分け方をすると管理しやすいです。

ちなみに、市販水はクローゼット、生活用水は浴槽に入れています(入浴ごとに出し入れは面倒だけど筋トレと割り切っています)。

 

【おわりに】

今回は、在宅避難を考えるうえで最優先に近い備えである『水』について書きました。

災害時、水の確保は給水所はありますが、長時間並んだり、重い水を持って移動する負担を考えれば、復旧目安である17日分を一つの目標として水を備えておけば、給水所に並ぶ回数や、重い水を運ぶ負担を減らせる可能性があります。

逆を言えば、水とトイレだけはしっかりと備蓄するかしないかで、避難生活が大きく左右されると私は感じています。

想像してみてください。

毎日3ℓの水をもらうために何時間も並ぶ姿を。

途中でトイレに行きたくなったりしたら並び直しになるのかはわかりませんが、確実に大きな負担になるでしょう。

食事や睡眠が十分に取れない状況で、長時間並んだり重い水を運ぶことは、本当に辛いと思います。

だからこそ、事前に準備することで、自身や家族の安全安心を守っていただきたいと思うのです。

私自身、どんな備蓄方法が良いか模索中ではありますが、今回具体的に記したことによって、『まずは1ケース増やしてみようかな』と考える方が一人でも増えればよいなと願っています。

次回は、『トイレ』に関する内容を書いていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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