【重要】在宅避難するために~家の中の環境整備編~

本日の要約

結論:在宅避難を考えるなら、まずは家具の転倒防止・火災対策・停電時の明かり・足元の安全確保から始めることが大切です。

理由:大地震では、家具の転倒、停電、ガラスや食器の破片、通電火災などが、自宅で生活を続けるうえで大きな危険になるからです。

何をするか:今回は、江東区の防災対策を踏まえ、私が実際に備えている家具固定、感震ブレーカー、ライト、踏み抜き防止インソールなどを紹介します。

ブログへの訪問をありがとうございます!

先日より、防災対策についてつらつらと書いていますが、区民の方々に防災対策についてヒアリングをすると、『大切なのはわかるけど、具体的に何をどのうに備えればよいかわからない』という声を多く聞きます。

この『具体的に』というのは、例えば、在宅避難といっても自宅の環境をどのように整備すればよいのかわからない、携帯トイレが必要と理解していてもどの商品をどのくらい購入すればよいのかわからない、そもそも何をどれだけ準備すればよいのかわからない、などなど、必要という意識から購入という行動に起こすまでは高いハードルがあると感じています。

そこで、今回からは、『どんなものをどのくらい揃えればよいか』について、書いていきます。

初回は、『自宅内の環境整備』です。

いくら在宅避難の備蓄を揃えても、そもそもの自宅の環境が不安定では在宅避難はできません。

ましてや、大地震で怪我をしてしまっては、その後の生活に大きな支障が生じてしまいます。

まずは、自身や家族の身を守れる環境を確保する。

そういうわけで、今回は、自宅内の安全確保という視点から書いていきます。

また、今回挙げたものは、在宅避難を考えるうえで、できれば優先的に備えておきたいものです。

一度にすべてを揃える必要はありませんが、揃えやすいものから少しずつ準備し、最終的には家の中でけがをしない・火事を出さない・停電時に動ける環境を整えていくことが大切だと思います。

・・・と言っても、自己流(というか被災者の声や防災士の話を調べまくってまとめたものと、自分で購入して良かったと思うもの)なため、興味のある方にお読みいただけたら幸いです。

では、行ってみよー☆

 

【自宅内の環境整備】

災害時に在宅避難をするという視点で考えた時、まず整備すべきは『屋内環境』です。

ちなみに、江東区では『江東区防災用品あっせんのご案内』という形で、家庭内の防災対策用品購入を支援しています。

何をどこまで整えるかは各家庭で違いますが、今回は、まず取り組みやすく、けがや火災の予防に直結しやすい家具類の対策、火災対策、停電時や避難時に役立つ準備について書きます。

※ガラス対策については、住宅の構造や窓の種類によってリスクが異なります。複層ガラスだから絶対に割れないというわけではないため、心配な方や大きな窓がある方は、飛散防止フィルムの活用も検討してよいと思います。

 

◆家具類の対策

家具に関しては、とにかく転倒防止です。

特に、寝室、子ども部屋、出入口付近、通路、冷蔵庫やテレビなど、倒れたときに命や避難動線に関わるものから優先して確認することをおすすめします。

具体的には、突っ張りポール、転倒防止マット、耐震マットが主となります。

下の写真に掲載しますが、一度はご覧になったことがあると思います。

私の場合、実家では、冷蔵庫には突っ張りポールと転倒防止マットを使用し、居間以外の部屋にある家具は耐震マットを取り付けています。

ちなみに、耐震マットは場所やモノにより値段を変えています(倒れても人的被害が少なそうなものは安価な耐震ジェルを使用とか)。

ちなみにお値段ですが、突っ張りポールは1,000円台が多く、転倒防止マットは数百円から1,500円前後のものが主流でした。

耐震マットは数百円から高くても2,000円くらいです。

また、テレビについてですが、実家の居間にあるテレビは大きいためベルトで固定していますが、こちらは2,000円前後で購入することができました。

購入する際は、ネットならレビュー(特にコメント)は必ず確認すること、また、高い商品が必ずしも良いとは限らないので、お財布と相談しながら購入することをお勧めします。

 

また、、食器が落ちてこないよう食器棚の開き扉対策として販売している商品(数百円)がありますが、『そんなにお金出せないわよ』という方は、下図黄色の手提げホルダーをひっかけても対応できます(実家はこれです)。

とにもかくにも、家の中をチェックして、危険そうな場所があれば対策を打つ。

対策グッズを購入するだけではなく、お財布と相談しながら余裕がないときは知恵を使って対策する。

この2つに気を付けて取り組んでいただきたいと思います。

家の中にどのくらい家具があるかにもよりますが、工夫すれば概ね1~2万円くらいでも、家の中の危険をかなり減らすことができます。

ネット販売ができる方はそれを、ネット販売が困難な方はご家族にネット購入をお願いしたり、ホームセンターでの購入をお勧めします。

お早めに対策していただきたいと思います。

 

◆火災対策

火災対策についてですが、これは、国はもちろん東京都や江東区でも力を入れている部分です。

・・・というのも、大正12年に起きた関東大震災では、人的被害の九割は、火災によって生じたとされているからです。

そこで、各家庭に対して一番推奨されているのが『感震ブレーカー』です。

今回は、工事不要で設置できるものとして2つの種類を挙げますね。

1つは、一定の震度でボールが落ちることによりブレーカーを落とすというタイプです。

簡易感震ブレーカーは1,500円~3,000円強くらいの価格差はありますが、実家ではこれを設置しています。

もう一つは、分譲マンションなどに多く見られますが、分電盤に蓋が付いていて上記を設置できない場合。

そんな時は、コンセントに差し込むだけで、一定震度で強制的にブレーカーを落とすという商品があります。

こんな商品ですが、こちらは値段がちょっと張って9,000円前後します。

ちなみに私の家では分電盤に蓋がついているのでコンセントタイプしか使えないのですが、お値段が高いことからこれらを購入することはせずに、『大きい地震後や避難時は必ずブレーカーを落とす』という方法を取っています。

これはコスト0円でできますが、手動でブレーカーを落とす方法は、在宅していて意識的に動ける場合に限られます。

外出中や就寝中に大きな地震が起きた場合には対応できないため、可能であれば感震ブレーカーの設置も検討した方が安心です(私も購入する予定です)。

いずれにしても、大地震で停電になったあと、電力復旧時に火事にならないよう環境を整えるということについて、考えていただけたらと思います。

また、感震ブレーカーを設置する場合は、後に紹介しますが自動点灯器具をセットで購入することを強く勧めます(夜間停電だと部屋が見えなくて困ってしまうため)。

 

続いて、火事への備えとして、初期消火に使える消火器など様々な商品がありますが、これも揃えだすときりがないですよね。

値段としては、スティック型の消火器は20,000円くらい、スプレー式は2,500円弱、シート式は1,500円弱です。

このように、今は昔ながらの消火器ではなく消火後の掃除が比較的しやすい消火用品なども販売されていますが、個人的には、すべての家庭が高価な消火器を無理にそろえる必要はないと思います。

ただ、少なくとも自宅から一番近い消火器の場所を把握しておくことは大切だと感じています。

代わりに、初期消火に使える水も備えています。ただし、油火災や電気火災など、水をかけると危険な火災もあるため、火元によって対応を変える必要があります。

限られた予算で…ということを考えると、まずは必須なものを揃え、その上で購入を検討するのでもよいかと感じています(とはいえ、あるに越したことはないです)。

 

◆その他(個人的にお勧めするもの)

私が特に優先度が高いと感じているのは、夜間の停電時に明かりを確保すること、避難時に足をけがしないこと、割れ物を片付ける道具を用意すること、手を守ることです。

防災用品って、揃えだしたらきりがないため、被災者の方々の声などを参考に『これだけはあったほうが良い』というもので、私自身購入しているものを書き出します。

※値段は2025年から2026年で私が購入した際の価格になるため、参考程度にしてください。

①停電時の自動点灯ライト(1,980円)

個人的に購入して良かった商品になるのですが、停電した際、勝手に点灯するライトというのが販売されています。

これは、本当に心からお勧めしますが、コンセントにさすだけで停電になると勝手に明かりが点灯するライトです。

特に、簡易型感震ブレーカーを設置している方は、夜間突然暗くなったときに混乱防止の意味でも必須です。

よく、『枕元にライトと靴を用意する』とか何とか言われていますが、大きく揺れると物は飛ぶし落ち着いてからライトを探すのは困難です。

それよりも、居間や寝室のコンセントにこれをさすだけで、夜間に停電になると勝手にライトが付くため、かなりお利口だと感じています。

しかも、コンセントにさしている間に充電されているため、その後はライトとしても6時間連続使用できます。

そして、差込口が付いているタイプであれば、コンセントをふさがずに使える点も便利です。

これだけ揃って、お値段は2,000円以下です(ネットでは1,980円前後で販売しています)。

私の家はワンルームなため部屋に1つ購入していますが、実家では、寝室から玄関までの動線に置いています(寝室・居間・廊下で3個購入した記憶があります)。

重ねてになりますが、この商品はかなりお勧めです。

 

②踏み抜き防止インソール(1,430円)

続いて、避難時に足を傷つけないための対策として、踏み抜き防止インソールです。

私の場合は、未使用のスニーカーに入れた状態で、ベッドの下に置いています。

踏み抜き防止スリッパなど様々な商品がありますが、それだと外に出る際に靴に履き替える手間がかかります。

そのため、普段履いているスニーカーを一足余分に用意し、そこに踏み抜き防止インソールを入れて、靴のローリングストックのように備えています。(左右靴の中には靴下を入れています)。

ちなみに、私が購入したインソール(写真)はサイズに合わせカットするのも楽でした。

家族には、150gと軽いため通学カバン等に入れておくように伝えています(夫だけ寝室に靴を置いてあり、いざという時は夫がこども達のインソールと靴を取りに行くようにしています)。

また、踏み抜き防止インソールは安いのだと1,000円以下のものもあります。

いずれにしても、移動時に足をけがすると歩くことが難しくなるだけでなく、傷口から感染するリスクもあるため、安心を買うという意味で備えていただきたいと思います。

 

③床掃除の道具(0円?)

地震があった際、床には食器を始めとする破損物がある場合があります。

そのため、屋内ほうきと雑巾やウエットシートなど、破片を掃除するための道具が必要になります。

ほうきを買うことに抵抗がある場合はクイックルワイパーなどシート式の掃除用具でも十分です。

ほうきに抵抗があり、クイックルワイパーなどもない場合、最悪段ボールで動線をつくるのもアリです。

また、雑巾は買わなくても使い古しのタオルでもよいと思いますが、床掃除のための準備はした方が良いです。

 

④耐切創手袋(980円)

地震後、屋内整理の際の必須アイテムとして、大活躍したという声が大きかったため準備しました。

震災時、けがをするリスクをいかに減らすかは重要です。

こちらも1,000円以下で準備できるため、ぜひ用意いただけたらと思います。

 

【おわりに】

防災対策は、商品品質がわかりにくく、また、どこまで備えても終わりがないため、なかなか準備に取りかかることは大変だと思います。

また、物価高騰が続く状況では、いつ来るかわからない災害対策にお金をかけるということに躊躇する気持ちは痛いほどわかります。

一方で、行動しないと防災対策は始まりません。

私自身、昨年度に防災まちづくり特別委員会を拝命してから本格的に取り組みを始めたのですが、防災対策って、物理的な対策はもちろん、準備をする中で精神的な対策も醸成されます。

完璧にそろえることよりも、まずは家の中の危ない場所を一つ減らすことが大切です。

そういう意味でも、防災対策の行動のハードルを下げ、『まずは家の中をチェックし、できることから取り組んでいく』ということが大切だと思います。

よく言われている『安全安心』とは、『安全があるから安心できる』という意味であり、災害時の安全は自分で準備するしかないですからね。

今回は、被災者の『あったらよかった』を中心に私自身が備えているものもご紹介しましたが、次回は、私自身が一番力を入れていて、江東区としても今年重点的に取り組んでいる『水』について書きます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

関連記事

  1. 令和7年度予算(案)概要~全体編~

  2. 【報告】区政報告会を行いました

  3. 当区の地域ケア計画を考える⑤~相談支援のあり方~

  4. 2泊3日の視察②

  5. 『ひとりで頑張らない地域』について②

  6. 【ご報告】一般質問をしました

  7. 『弧』の時代の高齢期について②~提案編~

  8. 新年度事業について~防災・減災対策①~

  9. 令和6年度の予算案への質問を決めました

  10. 防災について①~シミュレーション編~

  11. 【報告】補正予算で質問をしました

  12. 【防災】東京都と江東区の計画から考える、災害時のトイレ防災

  13. 区議会会議録はネットで

  14. 【重要】介護支援専門員の皆さま~ケア倶楽部Q&Aに…

  15. 【報告】補正予算の質問をしました②

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。