本日の要約
結論:今年度予算は、区民の声を反映しつつ、喫緊課題への対応と将来投資を両立した点で高く評価できる。
理由:防災・子育て・物価高騰対策などの重点分野に的確に配分しながら、持続可能な財政運営も確保されているため。
何するか:予算全体・重点施策・新規事業を整理しつつ、課題と今後の改善提案について具体的に述べる。
ブログへの訪問をありがとうございます!
今日は朝から区民相談に対応したり、防災や専門職分野で行政と意見交換をしていました。
さて、今回は今年度予算について、私の評価を書きます。
全体の所感として今年度予算は、区民の声を丁寧に施策へ反映しており、防災、子育て、物価高騰対策といった喫緊の課題に対応しながら、将来への投資も進めている点で評価しています。
一方で、どんなに素晴らしい事業でも、それを必要とする方々に届かなければ意味がありません。
そういう意味で、今回の予算を見て感じたのは『事業は届いて初めて意味がある』という視点の重要性です。
以下、その理由について述べていきますね。
では、行ってみよー☆
【予算全体について】
令和8年度の一般会計は2,927億2,600万円、特別会計を含めた総額は3,983億3,600万円と、一般会計・特別会計ともに増加し、過去最大規模の予算編成となっており、積極的な施策展開が図られていることがうかがえます。
歳入面では、納税義務者数の増加や所得環境の改善を背景に安定した伸びを示しており、特別区交付金も、公共施設改築需要への対応が図られています。
さらに、基金繰入の増加により、必要な施策へ適切に財源が充てられている点も評価できます。
一方、特別区債は35億4,300万円と大きく減少し、将来世代への負担抑制が図られているほか、基金残高は高い水準を維持しており、安定した財政基盤が確保されているといえます。
歳出面では、扶助費が918億4,900万円と増加し、子育てや障害福祉などへの重点配分がなされています。また、人件費や公債費といった構造的支出に対応しています。
このように今年度事業は、予算の視点から、歳入確保と歳出の重点化、将来負担の抑制を図りながら、持続可能な財政運営と行政サービスの充実を両立した編成となっており、この編成は、『一人ひとりの「今」に寄り添い 歩みを進め、笑顔輝く未来へ』とも合致しており評価しています。
【基本方針と重点事項について】
区民の現状にきめ細かく対応しながら、将来への歩みも着実に進める内容となっており、目の前の課題への対応と、将来への投資の両立が図られている点を評価します。
また、本予算では三つの柱が示されており、内容も分かりやすく整理されています。
特に評価すべきは、3つの柱の立て方です。
これは、江東区政世論調査に基づいていることがよくわかり、その他にも未来会議をはじめとして区民の方々の声を最大限尊重しながら3つの柱を決めたと説明を受けています。
このように、区民の声を最大限聴きながら区政を進めようという姿勢を私はとても高く評価しています。
・・・というわけで、具体的に3つの柱それぞれについて書きますね。
防災・減災対策についてですが、携帯トイレやガイドブックの配布、防災倉庫の機能強化など、実効性の高い取組が進められています。
さらに、災害協定の強化や輸送体制の整備など、平時からの備えも着実に進んでいます。区民の安心・安全を支える取組として、高く評価できる点です。
また、今年度からは本格的に計画を運用レベルに落とし込んでいく姿勢がうかがえます(受援応援計画や協定先分科会開催など)。
さらに、子育て・教育・高齢者・障がい者などの分野でも拠点避難所や委託事業先の避難所体制強化(備蓄関係)に予算を投じている点も評価しています。
後は、9月から配布されるトイレ関係の周知をどのように進めるのか、単に配布して終わりではなく、区民の方々の備蓄のきっかけになるよう経過を注視したいと思います。
次に、『多様な世代への支援』についてですが、子どもや若者、女性への支援が、ライフステージに応じて展開されています。教育環境の充実や不登校支援、相談体制の強化など、きめ細かな施策が進められており、誰一人取り残さない社会の実現に向けた取組と受け止めます。
事業の妥当性については、概ね評価しているものの、男女共同参画活動援助事業などのレベルアップについては、女性のロールモデルによるパネルディスカッションなど、『え?それ効果期待できるの???』という事業もありますが、男女共同参画事業自体が国の方向性に基づいたものである以上、生暖かく見守りたいと思っています(男女共同参画に関しては完全に門外漢なためコメントはしません)。
また、今年度は区民の要望をきめ細かく事業に落とし込んでいますが、一方で『そもそも困らないような環境づくり』という視点があればよいのではないかと感じました。
さらに、現在の地域課題は、縦割りの枠を超えたものが増えていることを受け、分野横断的な取り組みを進めるための事業があればよいのにな、と思いました。
同時に、良い事業だからこそ、支援を必要とする方々にきちんと届く仕組みを構築することが大切だと考えているため、今後も提案していきます。
続いて、物価高騰対策についてですが、プレミアム付商品券の発行など、区民と事業者の双方を支える施策が講じられており、生活負担の軽減に資する取組として評価できます。
物価高騰対策については、今も続いている状況(特に企業の持続可能性に影響を及ぼし始めている)を踏まえ、江東区としては様子を見ながら、必要に応じて補正予算で支援を検討していくと答えていたため、今後の動向をみながら提案をしていきたいと思います。
【新規事業およびレベルアップ事業】
これらは133件、約70億円規模となっており、デジタル技術の活用などを通じて、行政サービスの向上が図られており、現状にとどまらず、区政を前へ進めていこうとする姿勢がうかがえます。
また、事業拡充は51件となっています。
一方で、主な事務事業の見直しは15件にとどまっており、江東区の職員体制としては大きく増えているわけではありません。
このことから、事業の重複や役割の整理を進め、より効率的な体制へ見直していく視点も重要ではないかと私は考えています。
それをしないと、職員が疲弊し余裕がなくなり、本当の意味で区民のために必要な支援を見誤る可能性があるだろうし、何より事業費がもったいないと思うわけで。
特に、事業が始まってから数十年続いている事業については、今の時代と照らし合わせ必要性を検討したり、今の時代に合った形に事業を変化させるという視点も必要だと思うため、予算審査特別委員会だけでなく、平時から行政に提案しています。
このように、総事業数が増え続けている現状にも私は課題認識を持っており、事業見直しのあり方を考えていきたいと思っています。
そしてもう一つ、何よりも提案したいのが、『事業は区民に届いて意味がある』ということです。
どんなに素晴らしい事業も、それを必要とする区民の方々に届かなければ意味がありません。
その方法は、プッシュ通知型が良いのか、地縁を強めながら人による周知が良いのか方法はいろいろあると思いますが、困っている人にも情報が行き届く仕組みを構築する必要があると思っています。
同時に、従来の『困ったら行政に』というスタンスは、地縁が希薄化している状況を考えると、変える必要があるとあると感じています。
地域は行政が創るものではありません。
だからこそ、地域支援については行政だけが頑張るのではなく、区民や区内事業所などの力を最大限活かす(エンパワメント)する方向で、区政全体をデザインしていただきたいと私は考えています。
【事業と区民の声との一致について】
区政世論調査では「防災対策」が最も求められており、本予算はこうした声を的確に施策へ反映しています。
また、物価高騰対策や子育て・若者支援、女性活躍の取組についても、生活負担の軽減や将来への安心を求める区民の声に応える内容となっています。
このように、今年度事業は区民の実感やニーズにしっかりと根差したものであり、大きな意義を有するものと評価しています。
【おわりに】
今回は、今年度事業報告の総まとめとして、勝手ながら私なりに評価とその根拠を書かせていただきました。
江東区を良くしたいと思う気持ちは、行政も区民も区内事業所も議員も同じです。
だからこそ、これからの区政は、それぞれの力を最大限発揮する視点を持ち、『困ったら行政』という既存のスタイルから、形を変えていく必要がると感じています。
そして、どれだけ良い事業でも、必要な人に届かなければ意味がありません。だからこそ、“届ける仕組み”をどう作るかが、これからの区政にとって最も重要だと考えています。
だから私は、“事業を届ける仕組み”を区政の中心に据えるべきだと考えています。
次回は、高齢者介護について書きたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました

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