備えあれば憂いなし④☆~高齢期以降の意思決定支援~

本日の要約

結論:人は『分かっていても動けない構造』の中にいる
理由:未来のリスクは見えにくく、意思決定の負担も大きいから
何するか:なぜ準備できないのかを構造として整理する

ブログへの訪問をありがとうございます!

今日は、午前中に清掃湾岸・臨海部対策特別委員会が開催されましたが、一般廃棄物処理基本計画(特にゴミ袋有料化)について興味があったため傍聴しました。

どの委員も様々な角度から質疑をしており勉強になると同時に、埋立地が有限であることを鑑みると、単にゴミ袋有料化ウンヌンよりも、『罰で縛る社会から得で動かす社会に転換した方が良いのではないかなぁ』と思った次第です。

引き続き、注視していきたいと思います。

また、午後は議会運営委員会に出席し、空いた時間は、人口調査集計表を確認したり、所管課長と意見交換をしたりしていました。

さて、前回は、高齢期を4つの段階に分けながら、『問題は突然起きるのではなく、流れの中で起きてくるものだ』という話を書きました。

そして、その流れを見ていくと、ひとつはっきりしてくることがあります。

それは、『準備ができるのは元気なうちしかない』ということです。

ここまで読んでいただいた方の中には、『確かにそうだよね』と感じていただけた方も多いのではないでしょうか。

ただ、その一方で、こうも思いませんか。

『大事なのは分かるけど、まだいいかな』

『そのうち考えればいいかな』

正直なところ、ほとんどの人がそうだと思うんですよね。

頭では必要性は理解している。

でも、実際には何もしていない。

これって、別にこのテーマに限った話ではなくて、健康のことでも、お金のことでも、将来のことでも、同じようなことが起きていますよね。

つまり、問題は『知らないこと』ではなくて、『分かっているのに動けないこと』なんです。

では、なぜ人は、必要だと分かっていても動けないのでしょうか。

そんなわけで、今回は、『なぜ準備しないのか』ではなく『なぜ準備できないのか』について、少し立ち止まって考えてみたいと思います。

では、行ってみよー☆

 

【よくある言い分の整理】

まず最初に、このテーマについて考えたときに、多くの人が感じるであろう“本音”を、そのまま並べてみたいと思います。

たとえば、

『まだ元気だから大丈夫』

『今すぐ困っているわけじゃないし』

『そのときになったら考えればいい』

こういう感覚、すごく自然だと思います。

さらに、『そもそも何をすればいいか分からない』『誰に頼めばいいのかイメージがつかない』。

そして、『正直、あまり考えたくない』。

こうして並べてみると、どれももっともだなと思うものばかりで、『準備していないのは良くない』と単純に言い切れる話ではないですよね。

だからこそ、『なぜ準備しないのか』ではなく、『なぜ準備できないのか』という視点が必要になります。

 

【わかっちゃいるけど・・・】

では、なぜ人は『必要だと分かっていても動けない』のか。

大きいのは、未来のリスクを過小評価してしまうことです。

『まだ先の話』

『自分は大丈夫なんじゃないか』

こうした感覚は、誰にでもあります。

そして人は、『今、困っていないこと』よりも『今、楽な状態』を優先してしまう生き物です。

さらに言うと、未来の自分はどこか“他人”のように感じてしまう。

だからこそ、『そのときになったら考えればいい』という発想になります。

ただ、このテーマでは、“そのとき”では間に合わない可能性がある。

つまりこれは、『未来の自分ができなくなることを、今の自分が代わりにやる問題』なんですよね。

 

【問題が見えないから動けない】

もう一つ大きいのが、問題の全体像が見えていないことです。

私たちが目にするのは、『入院で困った』『認知症で手続きできない』『死後対応が大変』といった“点の情報”だけ。

でも本当は、それらはすべて一つの流れの中でつながっています。

ただ、そのつながりが見えないと、『自分にはまだ関係ないかな』となってしまう。

つまり人は、“具体的に見えていない問題”には動けない

だからこそ、問題を“見える化すること”自体が重要になります。

 

【選択肢が分からない不安】

さらに、『どう動けばいいか分からない』問題もあります。

『何をすればいいの?』『誰に頼めばいいの?』

身元保証、後見制度、死後事務・・・言葉はあるけど、違いが分からない。

さらに、『自分が選んだ事業者は本当に大丈夫なのかな?』という不安もある。

その結果、『よく分からないから今はいいか』となる。

つまりこれは、『準備しない』のではなく、『選択肢が分からないから動けない』状態です。

 

【一人で決めなければいけない重さ】

そしてもう一つ、見落とされがちなのが、『すべてを自分で決めなければいけない重さ』です。

誰に頼むのか

どこまで任せるのか

どんな最期にするのか

これを一人で決めるのは、かなりの負担です。

しかも内容は、『できれば考えたくないこと』ばかり。

だからこそ、『まだいいかな』となる。

これは意識の問題ではなく、意思決定そのものが重いテーマだからなんですよね。

 

【なぜ準備できないのか】

ここまでを整理すると、

未来は実感しにくい

問題は見えにくい

選択肢が分からない

決めるのが重い

つまり、『自然な状態では準備できない構造になっている』ということです。

だからこれは、個人の意識の問題ではなく、構造の問題だと私は捉えています。

 

【おわりに】

ここまで見てきて分かるのは、『準備が大事』と伝えるだけでは不十分だということです。

なぜなら、人は構造的に準備できないから。

だからこそ必要なのは、“仕組みとして支える”という考え方です。

何を考えるかが見える

いつ考えるかが分かる

選択肢が整理されている

こうした環境があって初めて、人は動けるようになります。

いやぁ、今回はいつもより短くまとめることができてよかったです(この後予定があるためギュッとまとめて書きました)。

次回は、『考えなくても進める仕組み』について、具体的に考えてみたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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