【報告】決算審査特別委員会について~総務費編~

ブログへの訪問をありがとうございます!

今回から決算審査特別委員会で質疑した内容の報告を行いますが、前回も書いたとおり、取り上げた事業はいずれも既存事業の内容を見直し、どうすればもっと良い形で区民の方々に提供できるかを“期待を込めて”質問しました。

初回は、総務費についての質問となります。

質疑のやりとりが入っているため長文になりますが、お時間のある時にご一読いただけたら幸いです☆

 

【打ち合わせは8回以上!】

予算や決算審査での行政事前打ち合わせについては賛否がありますが、私は限られた時間の中で期待する回答を得ることに力を入れているため、事前打ち合わせはめちゃめちゃ行います。

まぁ、所管課長と阿吽の呼吸が掴めていないことと、質問力が低いと言ってしまえばそれまでなのですけどね(トホホ)。

しつこくしつこく(本当にしつこかった)質問を重ねるワタクシに丁寧にご対応いただいた、地域振興課長、文化観光課長、スポーツ振興課長、区民協働・交流推進担当課長には、感謝の気持でいっぱいです。

ありがとうございました。

そして、これからも決算答弁の進捗状況についてはしつこく確認をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いします(ニヤリ)。

 

【すごいぞ江東区!】

さて、今回の総務費で取り扱ったのは、“区民主体活動団体の周知方法”です。

様々な自治体で働いたことがあるからこそわかるのですが、江東区は町会・自治会や自主サークルを始め、区民主体の活動団体が非常に多いです。

これは、文化センターや福祉会館を始め、区民が集える公共施設がたくさんあるからだと分析していますが、皆さまは、区内にどのくらい住民主体の活動団体があるかご存じでしょうか?

私の調べた限りでは、その数1,500団体を超えています

一例を記させていただきますね。

・文化団体・スポーツ団体を併せた自主サークル:997団体

・町会・自治会数:274団体

・社会福祉協議会登録団体:73団体

・子ども食堂:29団体

・子育て広場:133団体

・アダプトプログラム(まち美化):55団体

・その他:フードバンク、おとな食堂、認知症カフェ、地域見守り支援団体、緑化・防災に関する団体、etc

区民主体で行う活動を放置するのではなく、行政が一緒に関わり、現場の声を聴きながら時には後方支援をしたり調整をしたりすることは、本当に大変だと思います(ある意味、人間関係や利害関係があらわになるから本当に大変だと思います)。

これができている江東区は本当に素晴らしいと思います。

そして、前回も書きましたが、江東区の地域福祉計画は“つながりづくり”に重きを置いており、第2期計画策定に向けて推進会議を傍聴している限りでは、次期も“つながりづくり”に重きを置きつつ進められていることは把握しています。

であるならば、既にある1,500を超える団体をもっと前面に出して、“江東区は地域とつながりたいと思ったらつながることのできるまち”というアピールをして良いと思うのです。

いくつかの所管に確認したところ、恐らくですが、全ての活動団体を把握している所管はありません(一番把握しているのは福祉課かもしれませんが、それでも防災や環境や緑化までは把握しきれていないと思う)。

そのため、区民の活動を全面的に把握・周知するには、所管を超えた『横断的連携』が必要になりますが、これこそ、今後の江東区がもっと良くなるために必要な取り組みだと感じています。

単身世帯が増えている今だからこそ、ひとりを選択できる一方で、“誰かとつながりたいな”と希望する方がつながることのできる環境整備を進める。

これは、治安や防災の側面からも非常に効果のあることですし、なにより、区民の方々の安心につながると感じています。

そんなわけで、期待いっぱいで取り組んだ質疑、ちょっと長くなりますが報告させていただきます。

 

【総務費やりとり】

よろしくお願いします。

来年度は第2期地域福祉計画策定ということを踏まえ、計画の基本方針の一つである「地域福祉の基盤をつくる」の視点から質問をいたします。

最初に、「生涯学習情報提供事業関連」についてお聞きします。

まず、スポーツと併せてお聞きしますが、区内に自主グループ登録団体数はいくつあるか教えてください。また、町会・自治会はいくつあるか教えてください。

➤区内の自主グループ登録団体数ですが、社会教育関係団体の文化団体、スポーツ団体合わせて997団体となっております。また、このうち、生涯学習情報の対象となっている団体は、文化団体、スポーツ団体合わせて578団体となっております。

➤令和6年度末現在、区内の町会・自治会数は274団体となっております。

ありがとうございます。
区内で区民主体の活動団体が997、町会・自治会は274、合計すると1,270の団体があることがわかりました。
続いて、自主グループ団体についてですが、全ての自主グループが公開希望しているわけではないということを踏まえた上で、生涯学習情報対象団体の紹介方法について質問いたします。
ホームページで詳細を確認したところ、自主サークル等の紹介は40項目に分類されており、一つひとつの分野をクリックして見ないとわからない仕組みになっています。また、問い合わせは所管に電話のみという形になっており、聴覚障がい者の方にとっては非常にハードルが高いものとなっています。
そこで質問ですが、活動状況が一目でわかるような団体一覧のようなものをPDF版でも表したり、障がいがあっても参加しやすい環境を整備したりと、問い合わせ方法を電話のみではなくメールでの受付も対応するなど、「地域でなにかしようかな?」と考えた方が、ひとりでも多く行動に移すためのハードルを下げるという工夫はできないものか、区の見解を伺います。

➤現在、区のホームページでは、スポーツや趣味などの自主グループ団体を約40の分野に分類して掲載しており、複数の分野を横断して確認される場合には、ページを戻る必要がありますが、このホームページは、関心のある分野から団体を検索することを念頭に置き公開しております。
ご提案のPDF形式による一覧の提供につきましては、聴覚障がい者の方に対する読み上げ機能に対応できないため、情報の見やすさやアクセシビリティの向上に配慮した対応を検討してまいります。
また、現在、自主グループ団体の代表者への問い合わせ方法は、個人情報保護の観点から、文化観光課が電話で対応する形をとっておりますが、聴覚障がい者を始め、多様なニーズに配慮し、メールやフォームによる受付の導入についても、関係部署と連携しながら改善を進めてまいります。

ありがとうございます。
可能な範囲で、本区に住まれている方が、本区の活動に参加しやすくなる環境改善を要望して、次の質問に移ります。
続いて、情報の一元化に関して「コミュニティ活動支援事業」についてお聞きします。
本事業には、「江東区コミュニティ活動支援サイトことこみゅネット」がありますが、こちらに登録している団体数と昨年度の閲覧数を教えてください。

➤ことこみゅネットに登録されている団体数および昨年度の閲覧数についてお答えいたします。
ことこみゅネットは区内で活動する団体の情報発信を支援する目的で開設し、活動やイベント、助成金などの情報を掲載するポータルサイトとなっております。ことこみゅネットに登録されている団体数は、昨年度末で214団体あり、昨年度の閲覧数は12万3,809件となっています。

ありがとうございます。
先ほど答弁をいただいた団体数に対して、登録数が少ないように感じました。
続いて、様々な所管で区民主体の活動団体を把握しておられると思いますが、所管以外の部署が把握している活動団体に対して、ことこみゅネットを周知したり登録を促したりしているのか伺います。

➤他所管が把握している団体に対してのことこみゅネットの周知や登録促進についてお答えいたします。
現在、ことこみゅネットの周知や登録促進については、区報や区ホームページのほか、リーフレットを活用し、区関係施設での配架やイベント等を活用して、周知・登録促進に取り組んでいるところです。、また、地域貢献活動団体等を支援している中間組織である江東区ボランティア地域貢献活動センターと連携し、活動頻度を高めるための周知活動を行っております。

ありがとうございます。
先ほどの質問で、所管が管理している団体は214あることがわかりました。
私の調べた限りですが、所管以外にも、社会福祉協議会の登録団体は73団体、子ども食堂は29団体、子育て広場の団体は133団体、その他もフードバンクや認知症カフェや高齢者地域見守り団体、アダプトプログラムなど環境支援団体や、緑化、防災に関する団体もあり、団体登録の重複があるにしても、トータルすると本区には1500以上もの様々な活動団体があることがわかります。
これは、活動を後押しする公共施設を多く持っている本区の強みであり、人間関係の希薄化や孤独孤立問題などが社会問題になっている今だからこそ、前面にアピールすることができれば、本区は「地域の人がつながっているまち、つながることのできるまち」というブランディングや防犯対策にもなり得ると感じており、何よりも区民の方々にとって大きな安心感に繋がると感じております。
そういう視点からも、ことこみゅネットなどを上手に活かしていただき、たくさんの団体にことこみゅネットへ登録していただくことで、「江東区はいつでも自分の居場所を見つけることができる」というイメージを創りながら、「何かやろうかな」と考えた方が一歩を踏み出せるような、区民のつながりづくりを後押しできる環境整備を他所管とも連携しながら進めていただくことを要望し、質問を終わります。
ありがとうございました。

 

今回は、区民の主体的な取組みや活動周知を提案しましたが、今後はその具現化について、私自身も勉強しながら、所管はもちろんのこと、様々な関係機関に働きかけながら進めていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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