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今回は、予算審査特別委員会で行った最後の質疑応答を報告します。
【最後は地域活動団体支援!】
来年度予算の質疑最後は、子育て支援で実施された「地域活動団体支援」についてです。
現在の地域活動は「ヒト・場所・カネ」の3つの課題がありますが、今回、行政が活動団体に助成金を出すということは、3つのうちの一つである「カネ」の部分を緩和するだけでなく、行政と地域活動団体がタッグを組み地域福祉の向上に取り組むという大きな意義を持っています。
この分野においても、所管課長が現場の声を真摯に受け止め、何とかしようという想いから予算化してくれていた経過を知っているだけに、感謝の気持しかありません。
これを機会に、行政と地域の協働が進むと同時に、それが区民の皆様にとって有効な効果を発揮できること、そして長い目でみた時に助成金だけではなく活動団体が自立して取り組める環境づくりについても提案させていただきました。
こんなに突っ込んだ質問ができるのは所管課長を信頼しているからであり、それに応えていただいた課長には感謝の気持でいっぱいです。
【質疑応答】
続いて、地域でこどもを育む環境の『こども・子育て支援活動助成事業』についてお聞きします。
この事業は、地域子育て支援団体の活動を後押しすることで、地域のこどもや子育て世代が地域とつながるきっかけをつくるだけでなく、『地域に見守られて子育てしている』と感じられるような活動になることが期待でき、とても高く評価しております。
また、今回は団体に対する補助金ということですが、団体の活動を応援することで、地域の人とひとをつなぐ役割も期待でき、とても大きな意味を持つと感じております。
このことを踏まえ、今回の事業に対する質問に入らせていただきます。
ほか、基本的な事業概要の質問については、他の委員と重複するため割愛いたします。
まず、今回の予算は774万7千円となっておりますが、事業に申請する支援団体はどのくらいを想定しているか教えてください。また、算出根拠についても併せてお示しください。
➤事業検討にあたり、区内の子育て支援活動の状況を調査したところ、82団体(こども食堂25団体を除く)が活動していました。
このうち、居場所の提供、遊び場づくり、療育相談、学習支援の活動団体は約30団体であり、その約65%を見込んで、予算用では20団体としました(子ども食堂の助成申請率が65%)。
ありがとうございます。
地域の活動団体を助成することはとても大切だと感じていますが、一方で、団体としては、自らの活動を周知していくことも課題となっているとも感じています。
区民にとっても、自分の地域にどのような活動があるのかを周知していくことが必要だと考えますが、区の見解を伺います。
➤団体の活動を区民へ周知することは、区としても大事であると考えており、区ホームページにおいて団体を紹介する他、来年度実施予定の子育て支援アプリにおいても、地域の子育て団体の活動を紹介することを検討しています。
本アプリでは、年齢や居住地に応じたプッシュ型機能があることから、現在の子育てハンドブックやポータルサイトに加えて、さらに子育て支援が入手しやすくなるものと考えています。
ありがとうございます。
現在、地域活動については、地域振興課の『ことこみゅネット』での発信が主となっていますが、さらに個人に合った形でのプッシュ型機能を活用することで、さらに子育て支援が入手しやすくなる取組みについて高く評価いたします。
続いて、区は、今回の事業を行うことで、どのような効果を期待しているか教えてください。
➤来年度からスタートする長期計画後期の施策5『みんなで取り組む子育て家庭への支援』の目指す姿を実現するためには、行政のみが子育て支援を実施するのではなく、地域の活動を支援していく本事業は、まさに合致したものと考えています。
事業の効果として、区内の子育て環境が整備され、江東区が子育てしやすいまちになることを期待しています。
ありがとうございます。
今回は子育てという視点での事業となっておりますが、地域の活動は子育てだけではなく、高齢者や障がい者など多岐にわたる活動があります。
これらの活動団体と連携して取り組みが広がるということは、本区の発展につながるものと考えています。そこで質問ですが、今後、福祉や地域振興の部署とも連携して範囲を広げた取組みを進めていくべきと考えますが、区の見解を伺います。
➤異世代交流は大事であると考えており、こども食堂では、高齢者も一緒に食事をして交流する団体もあり、児童館では福祉会館などとの合同イベントを実施するなどの取り組みを行っています。
福祉関係などの他部署との連携した取組みについては、今後の検討課題と考えているが、まずは、今回の事業において、地域の団体を所管する部署とは情報の共有などを図り連携していきたいと考えております。
ありがとうございます。
今回の地域活動団体への支援は、団体に対して直接補助金を出すという形になりますが、長期的視点に立った時、いつまでも行政が活動団体に補助金を出し続けるというのは妥当ではないとも感じております。
その意味で、まずは来年度から子育て支援団体に対する補助金を提供しつつ、同時に、団体が自身の力で活動資金などを確保する力を持てるよう支援する視点も重要だと感じております。
ここで1つ事例を挙げさせていただきます。
コロナ前に私が関わった取組みの一つに、地域の活動団体と企業が交流会を開き、地域企業に活動団体の取り組みを知ってもらった結果、地域の企業が共感できる活動団体に売り上げの一部で寄付を行い活動資金を得ることができたという事例があります。
これは、活動団体やその団体の活動を利用する区民だけでなく、寄付をした企業にとっても『間接的に地域を支えている』という自負につながり、地域福祉が向上しただけではなく、地域の絆が強まるという三方よしの結果を生みました。
このように、子育て支援団体が行政の補助金ありきで事業を行うだけでなく、自身の力で持続的に活動資金などを確保する力を持てるよう支援する視点も重要だと感じており、そのための環境づくりに取組むことは行政の役割と考えますが、区の見解をお示しください。
➤地域の団体が、自分自身の力で活動を行うという姿は、区としても目指すべき方向だと考えている。一方で、現在いくつかの団体と意見交換する中で、資金面の課題について耳にする機会が多いです。
そのため、まずは、今回の助成事業を実施し、それにより地域の活動が軌道にのる手伝いができれば良いと考えており、今後の環境づくりへの取り組みは、地域との協働にも絡む点であり、検討課題と考えております。
ありがとうございます。
最初に申し上げたとおり、江東区長期計画の後期において、計画の視点として『協働』が挙がっている中、本区が子育てしやすいまちを実現するにあたり、地域の活動団体と積極的に協働することは、とても高く評価しています。
また、私自身、地域活動に携わる中で、活動団体の『ヒト・モノ・カネ』の課題はたくさん聞いているため、今回、大切な地域資源となる地域活動団体に助成を行うことは高く評価しております。
その上で、本区の地域福祉発展に向け、活動団体の力を最大限引き出せるよう、子ども食堂の連絡会のように団体同士が集える機会を確保していただくこと、さらには、団体同士が協働できる環境を創っていただくことを要望いたします。
同時に、来年度は地域振興課で町会・自治会に、子どもや防犯に関するイベント補助金が計上されています。
そのため、他所管とも積極的に連携を図り、こどもや子育てというキーワードを基に、地域の企業・団体・町会自治会がお互いに強みを活かし合いながら活躍し、本区の子育て世帯が『地域に見守られて子育てしている』と感じられるような仕組みの構築をつくっていただくことを要望いたし、質問を終わります。
ありがとうございました。
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