ブログへの訪問をありがとうございます!
今回は前回の続きで、公平と平等について区政を進める上で具体的にどう考えたらよいかについて書きます。
アタマの中で考えたことと、時々調べながら書いているため絶対の答えではありませんが、現時点で取り組みを進める際に考えていることとして理解していただけたら幸いです。
では、行ってみよー♪
【行政ではどうなっている?】
実は、今回ブログを書くにあたり、公平と平等についてはめちゃめちゃ調べまくりました!
結果、分かったことは、行政が行う施策は、公平と平等の両方を考慮しますが、主軸は施策の目的や性質によって異なるようですが、多くの場合、行政は公平を重視する傾向がありますが、特定の分野では平等を優先することもあります。
私は平等の上に公平という考え方だったのですが、恐らく『再分配』を意識しての公平重視という行政の姿勢を知り、なるほどなと納得しました。
とはいえ、これだけではなんのこっちゃあという感じだと思うので、具体的に主軸を整理したものを挙げていきます。
1. 社会保障
主軸: 公平
➤社会保障(生活保護や医療補助など)は、特に困窮している人や弱者を優先する仕組みが多く、公平性が重視されます。
例: 低所得世帯には住民税の減免、高齢者には年金給付、障害者には特別支援サービスが提供される。
理由: 資源が限られている中で、最も必要としている人に優先して支援を届けるため。
2. 教育
主軸: 平等(基礎的な部分) + 公平(個別支援の部分)
➤基本教育(義務教育)は全ての子どもに同じ機会を与える(平等)が基本。
一方で、経済的に厳しい家庭や学力が遅れている子どもに対する支援(奨学金や補習など)は公平性を考慮。
例:公立学校の授業料無償化(平等)。障害を持つ子どもへの特別支援教育(公平)。
3. 税制
主軸: 公平
➤所得に応じた累進課税制度などは、経済的な負担能力に応じた税率を適用することで公平を目指しています。
例: 高所得者には高い税率、低所得者には減税措置を適用。
理由: 一律の税率(平等)は低所得者に過剰な負担を強いる可能性があるため。
4. 医療
主軸: 公平
➤医療サービスは必要性に応じて提供されるため、公平性が優先されます。
例: 重症患者や高齢者に対しては医療費負担の軽減措置があり、緊急性の高い患者が優先的に治療を受ける。
理由: 平等にリソースを分配すると、本当に必要な人が十分な治療を受けられなくなるため。
5. 災害支援
主軸: 公平
➤被害の大きさや緊急性に応じて支援が行われます。
例: 全壊した家屋への補助金が一部損壊の家屋よりも多く支給される。
理由: 同じ支援をすべての被災者に分配(平等)すると、支援が不十分な家庭が出る可能性があるため。
6. 公共インフラ
主軸: 平等
➤基本的なインフラ(道路、上下水道、公共交通機関など)は、全ての住民が同じように利用できることが重視されます。
例: 各地域で等しく道路を整備し、電気や水道を供給する。
例外: 高齢者や障害者向けにバリアフリー設備を整える部分では公平性が考慮される。
7. 労働政策
主軸: 平等(機会) + 公平(支援)
➤雇用機会均等法などで、すべての人に平等な機会を提供。
一方で、障害者雇用促進法などでは公平性を考慮し、特定のグループに対して支援が行われます。
例: 女性や高齢者向けの再就職支援、障害者雇用枠。
まとめ
【平等を主軸に置く分野】
義務教育
公共インフラの整備
基本的な機会の提供(雇用機会など)
【公平を主軸に置く分野】
社会保障(生活保護、年金など)
医療サービス
税制(累進課税)
災害支援
【理由】
行政は、「全員が最低限の基準を満たす」ために平等を基本としつつ、個々の必要性に応じて公平性を補完する形で施策を展開しているため、特に、リソースが限られている場合や弱者保護が必要な分野では公平性が優先されます。
【学んだこととこれから】
今回、改めて公平と平等を調べながらわかったことは、『平等を基本としつつ、事業(施策)に関しては公平性を考えることが大切』ということを学びました。
また、私は厚生委員会と医療・介護・高齢者支援特別委員会に属しているため、公平性を意識しながらこれから臨みたいと思います。
調べることは大変でしたが、今回、改めて学び直して良かったと思うと同時に、これからの『おひとりさまでも頑張らない地域づくり』の仕組みを考える際、意識したいと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事へのコメントはありません。