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今春に行われた衆議院補欠選挙から感じていた変化、そして今夏に実感した都知事選挙の変化をもとに、これからの選挙や政治というものについて考えてみました。
といっても、くだらない内容ですので、『なんかちょっとくだらないものを読みたいな』と思われた方にご笑覧いただけましたら幸いです☆
【ネットは国民をイワシ化する?】
時代とともに選挙戦略は変わること自体は当たり前ですが、SNSによる発信の戦略(影響)は年々増していると感じています。
私自身、昨年区議会議員選挙に出馬すると決めた際も『SNSは絶対にやった方がよい』と支持者の方々には何度も進言いただきましたし、54万人の方々に想いを伝える方法としては、演説や紙媒体などよりはSNSの方が届きやすいことも理解できます。
で、私自身はSNSの活用がヘタなためXを中心に観察していたのですが、なんというか、今年に入ってからの選挙や政治について感じた率直なものは『違和感』です。
語弊を恐れずにはっきりと書いてしまうと『気持ち悪い』です。
まず感じた違和感は、SNSが『実名でコメントする人が少ないこと』に対する気持ち悪さです。
誰がどういう意図で発信したかわからない根拠不明な投稿が取り上げられ炎上してしまう様にも違和感があるし、さらに、根拠不明な投稿にこれまた根拠不明なコメントで返す様は『ギャグかなぁ?』とすら感じてしまいます(そもそもどこまでが本音かすらわからない)。
これが単なる『食事は和食が好きか洋食が好きか』とか『寝る時は布団かベッドか』などのやり取りであれば問題はないのですが、誰かを攻撃する際の道具にもなってしまうものだからあまりよろしくない。
相手の顔の見えない気持ち悪さと、根拠不明確な投稿で炎上してしまう現状。
もともとXはTwitterという名前のとおり『呟き』なわけで、それ以上でも以下でもないものですが、(誰が言ったかわからない)呟きで社会が左右されてしまうのです。
ヘタしたら、事実と違うことなのに面白おかしく取り上げられ、社会的に抹殺されてしまう可能性すら秘めているのが、昨今のSNSです。
この辺りの違和感を抱えている人は私の周囲では多く、『SNSはやっているけど地域活動の報告にしか使っていない』とか『閲覧するのみだよ』と話す方と出逢うとホッとしてしまう自分がいます。
そして私自身、このSNS等では極力本区の宣伝ばかりを載せています。
そんな中、とある記事の中でおもしろい意見がありました。
岡田斗司夫さんという方が2013年にネット選挙が解禁になったことを受け報道番組で発言した言葉を文字化した記事ですが、これが今のSNSを上手に表現しています。
それが『イワシ化』という表現です。
ネットの力で、隣の人とか周りの人とかが、どこに投票するか、どんどん分かるようになったわけです。
その結果、これまで「選挙になんか行ってもなんも変わりようがないんだ」と考えていた人たちも、「俺も行ってみようか」という気になりやすくなっています。
こういう現象を、僕は「イワシ化」と呼んでいます。
イワシって群れているけど、実は群れる原因がどこにもないんです。
中心に餌があるわけではなくて、ただ単に、群れているだけなんです。
だから、群れる原因がちょっとでも無くなったとたん、一瞬で群れがバッと解散してしまう。
例えば水温がほんのちょっと変わっただけでも。
ネット社会に生きる僕たちって、そうなりやすいんです。
岡田さんは、SNSで周りの人が何をしているかわかってしまう、そしてそれがデジタルタトゥーのようにいつまでも自分の振る舞いが残ってしまうことを知っているから、自分も周りと足並みを揃えようとする気持ちが、選挙の際に『自分が支持する人(応援したい人)』ではなく『選挙で勝ちそうな人』を応援してしまう。
ここにネット選挙の危険性が孕んでいることを話していました。
彼の意見を全肯定することはないのですが、この『イワシ化』という表現は『言い得て妙だな』と感じました。
そして、改めて自分が無意識のうちにイワシになっていないか振り返るきっかけとなりました。
そしてそして、私はこれからもSNS(主にX)は行政の発信をリツイートすることと、介護に関するニュースを取り上げながら現場の声を伝えるくらいしかしていかないようにしようと思いました(はい、目立たなくて良いので巻き込まれたくないという意思表示です)。
【議員の役割って?】
とまぁ、選挙について書いたため、次は議員の役割について書きます。
地方議員の役割については、『地方議会の役割及び議員の職務の明確化等を内容とする地方自治法の改正について』等でも書かれているように明確化することが進んでいますが、分かりやすく図にするとこんな感じです。
つまり、議員とは『市民の声を聴き、その想いを叶えるために行政に働きかけること』が大きな役割と言えます。
この行政と区民との橋渡しについて、昨年議員になって私が一番感じたことは『思考と言語の違い』でした。
どの業界にも独特の言語というか言い回しはあると思いますが、行政は特に独自性があり、そのことは議員になってから実感すると同時に学ぶことにしました。
議員になる前は『なんで理解してくれないの⁉』『行政はわかってくれない』と感じていたことが恥ずかしくなるくらい、相手の立場に立って物事を捉え考えるということの必要性を再認識しました(本当に反省です)。
今は、積極的に行政の方々とは話をして、解釈が分からない時は教えてくださいと伝えつつ区民の方々と行政とをつないだり橋渡しをできるように努力しています。
【伝えることの難しさ】
今回ダラダラと書いた上で改めて感じたのは『伝えることの難しさ』です。
私は読書が好きなため文字を読むことに苦痛を感じませんが、一般的には『伝えたいことは1,000字以内で表現するのがよい』と言われています。
これは自分の想いをどこまで削ぎ落して伝えるかの問題になりますが、私は(選挙期間中以外は)『マスに働きかけるよりもコアで良いからわかろうとしてくださる方には丁寧に伝えたい』と思っています。
応援してくださる方には『それじゃだめだよ』とたくさん言われますが、どんなに素晴らしいことを書こうが結局は『行動と結果がすべて』だと思うんですよね。
前回は初当選であり、期待を込めて私に投票くださった方々には感謝の気持しかありません。
だからこそ、今は、きれいな言葉を簡潔に述べるよりも、行政の方々の想いや取り組みを丁寧に伝えたり、今、自分が取り組んでいることを丁寧に説明しながら、選挙時に掲げた『ひとりで頑張らない地域づくり』の具現化に向けて行動したいと思っています(頑固だなぁ)。
ただ、来年からは定期的に新聞折込で区政報告をしていこうと考えています。
改めてになりますが、議員となって1年半が経ち、これからを考えるにあたって今一度振り返りながら内省したものを書いてみました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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