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今回は、前回に続き令和5年度の決算審査で行った「教育費」の質疑を報告します。
教育費においては、昨年度より人員体制とスタイルを変えて実施された「スクールソーシャルワーカー」1点のみで質問をしました。
不登校や悩みを抱えた児童生徒が安心して学校に通える環境づくりや、地域とのつながりづくりに欠かせないスクールソーシャルワーカー。
昨年度の評価を踏まえ、来年度以降は更なる充実を要望していますので、お読みください。
【スクールソーシャルワーカー活用事業】
教育費については、私からは、一点、スクールソーシャルワーカー活用事業についてお聞きします。
まず、昨年度、スクールソーシャルワーカーの人員を拡充しましたが、その評価と課題を教えてください。
➤SSWを5名から10名に拡充したことで、定期的に学校を巡回訪問し、授業観察をしたり、校内委員会に参加したりすることが可能となり、対応した児童・生徒数は、令和4年度は278人でしたが、令和5年度は510人と大幅に増加しました。
これまで支援につながっていなかった多くの子供達に手を差し伸べられたとことが拡充により評価できる点としてあげられます。
また、教職員に対しても社会福祉の視点から助言する等、大きな成果を上げております。
現在、一人のスクールソーシャルワーカーが担当する学校は7校程度となっています。
担当校を週1回巡回して訪問すると、学校から今すぐ来てほしいという要望に柔軟に応じることは難しくなります。
また、スクールソーシャルワーカー同士で集まって情報共有や対応検討できる時間も限られます。
巡回による効果は大きい一方、解決すべき課題もございます。
ありがとうございます。
より多くの子ども達に手を差し伸べられたり教員への助言が充実する一方、巡回型の対応では、職員間の連携や急な要望に応えることが困難だとということがわかりました。
続いて、スクールソーシャルワーカーの学校外の関わりについてです。
学校を巡回し児童・生徒に対応するだけでなく、児童生徒の居場所確保という視点で地域資源を把握したり関係性を築くこともと必要だと感じています。
そこで質問ですが、現在、地域にある活動団体などとの関わりの現状と、今後の方向性について区の見解を教えてください。
➤関係機関や地域の団体とのネットワークを活かし、支援が必要な児童・生徒が置かれている環境に働きかけるために、スクールソーシャルワーカー同士でも地域資源についても情報共有を図っております。
現在、民生委員と連携して児童・生徒の支援にあたったり、こども食堂や放課後デイサービス、各種団体などのご協力をいただきながら、児童・生徒の居場所や学習支援につないでおります。
今後も、支援が必要な児童・生徒の状況に応じた効果的な支援が行えるよう、地域の多様な団体と協働してまいります。
ありがとうございます。
地域との関わり合いを構築しつつ、一人ひとりの児童・生徒に向き合い、きめ細やかな対応をしてくださるスクールソーシャルワーカーは、教育の中でも大きな存在であり、これからも益々の活躍を期待しています。
一方で、巡回型の対応では現状の職員人員体制が十分とは言えず、さらに、地域との関係構築まで十分に進めるためには、過剰な負荷を現場に持たせてしまっているのではないかとも感じています。
年々増加する不登校児等の状況を踏まえ、当区の児童・生徒の健やかな育成のために、スクールソーシャルワーカーの更なる拡充と、きめ細やかな対応の実現を強く要望し、質問を終わります。
ありがとうございました。
私のブログの中では珍しく1500字以内で収まるという簡潔さです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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