行政との関係性について②

ブログへの訪問をありがとうございます!

前回は、行政(役所)と議会(議員)の役割について書きました。

今回は、前回を踏まえ『加藤はどのように行政や議会と関わろうとしているか』についてです。

これ、結論から書くと、行政にしても議会にしても『重なり合う部分をいかに協力して進めていくか』に焦点を当てて関わり活動をしているのですが、なぜそのような考えで取り組んでいるかについて書きます。

 

目指す想いは一緒!

前回も書きましたが、行政(役所)の役割とは一言で言うと『地域住民の生活向上に向けてサービスを行う行政機関の1つ』です。

そして、(地方)議会の役割は『住民の代表として、地域を良くするために審査・提案・監視する役割』です。

これを読んでいただくとご理解いただけると思いますが、行政も議会も『区民の生活の質向上』に向けて尽力するという部分は重なっているわけです。

少なくとも、私は議員になってから関わる行政の方々の8割は、ご自身の所管に責任感と意欲を持って臨んでいると感じています(加藤評価です)。

また、関わる議員さんは、それぞれ支持してくださる方々の想いを行政に伝え、江東区がより生活しやすい地域となるよう尽力されています(どういう形であれ、私の知る限り全員がその想いで取り組んでいます)。

 

これらを踏まえ、区民の想いや声を行政に届け政策として取り上げてほしいと思った時、2つの方法があると思います。

一つは、プレッシャーをかけて要望を推し進めようとするスタイル。

そしてもう一つは、対話を繰り返しながら役所担当者に『あ、これは対応が必要な要望だな』と感じてもらうよう働きかけるスタイル。

どちらが相手のやる気を引き出すかは・・・いわずもがな、ですよね。

 

じゃんけんの法則

昔から変な癖なのですが、私は力関係を『じゃんけん』に例える習慣があります。

区政においてだとこんな感じです。

区民:グー

役所:パー

議員:チョキ

区民は(投票権を持っているから)議員に対して強いが、行政に対しては(個別の訴えは一意見としてしか取り上げてもらえないため)弱い。

行政は、区民に対しては(一意見だから)強いが、議員に対しては(区民の代表だから無視できず)弱い。

議員は、行政に対しては(区民の代表として意見できるから)強いが、区民に対しては(投票してほしいから)弱い。

 

このように、様々な役割の中で力関係は生じており、だからこそ、自分がどの立ち位置でどのような力を持っているかを理解し、活用することが大切だと私は感じています。

私は現在区議会議員として活動しているため、行政の方と接するときは必要以上のプレッシャーを与えないよう気をつけながら、質問と対話をする中で『重なる部分』を見つけるように努めています。

※ただし、意欲を感じられない行政の方には、問題定義に留め、意見交換はせずヒタスラ異動されることを心の中で願っています(想いがかみ合わないとストレスになるだけだと思うため)。

議員なり立てでうまくできておらず、まだまだ勉強中ではありますが、どの所管課長さんも質問をするとすぐに対応してくださり、専門知識のない私にもわかるよう丁寧に説明してくださいます。

本当にありがたい限りです。

 

頑張る人の意欲は削いじゃダメ

しつこく書きますが、行政職員の大半は、担当の所管に責任感と意欲を持って取り組んでいます。

そして、区政を執行するのは行政です。

だからこそ、私は関わる行政の方々には威圧的な態度を取らないよう気を付けています(もし無意識に偉ぶっていたら教えてください。すぐに改善します)。

できるだけ対等な立場で意見交換をしながら行政の意欲を最大限引き出し、執行に課題がある時は必要な機関にも働きかけながら、『これなら政策実現できる』というところまで働きかけます。

・・・と、このような想いに至ったのは、昨年決算の質疑応答の際に話がかみ合わず、怒りの沸点の低い私は怒って相手を責める口調になってしまったことがあったのです。

担当所管の課長さんは悪くなく、私が事前に質問の意図と想いを十分に伝え切れていなかったことが悪いのに、ネット中継される場面で、行政を批判するような質問をしてしまったことは本当に申し訳なかったと、今でも反省しています。

 

混沌とする今の社会では、相手を責め論破する手法は、見ている人をスカッとする気持ちにさせ、高い評価を得やすいことは十分に理解しています。

実際、私が議員になった時、行政をやたらと責めながらポジション取りをする方もおられました。

が、本来、行政との質疑応答の目的は『要望の必要性を理解し政策執行のために納得してもらうこと』であり、さらには『執行に向けて行政の意欲を最大限引き出すこと』なため、大衆の前で相手が委縮するような態度を取ってはいけないと私は思うのです。

相手を責めても委縮するだけで、警戒されると想いが正しく伝わりません。

だからこそ、批判ではなく対話の中で自分の要望を伝え、相手の意見と擦り合わせながらよりよい方法を考える。

これが、区民、行政、議員の三方よしだと考えており、議員として必要なスキルとして研鑽しております。

 

今日も長々と書いてしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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