令和6年度の予算(案)について②【議会費・総務費編】

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今日から、来年度の各事業の説明と妥当性について私見を書いていきます。

・・・と言っても、事業は多岐に渡るため、部門ごとに書いていこうと思います。

ちなみに、来年度の予算全体について総じて思うところは、『地域の様々なボランティア等活動団体に委託した方が、コスト削減も相乗効果も狙えるのにもったいない』ということです。

地域のボランティア団体が複数ある取り組みを、相乗効果を何も生まない民間企業にわざわざたっっっかいコストを払って行う意味が、私には理解できません(いや、責任の所在だとか行政の言い分はわかりますが、失敗しても良いから地域力を育む事業を希望してしまいます)。

さまざまな事業がありますが、既にボランティア団体がある場合は彼らに予算をつけて委託すれば、対象事業だけではなく、事業遂行を通じて地域の人とひとが繋がり、地域力向上という相乗効果を狙えるうえ、これからの時代に合った地域活動(有償ボランティアへの移行)に先んじて着手する自治体としても良いと思うのですけどねぇ。

 

議会費の拡充事業について

議会費とは、私たち区議会議員も含めた議会に係る費用のことですが、来年度は新規事業はなく、拡充事業として『区議会事務局運営事業』があります。

具体的には、政務活動費の領収書等を江東区議会ホームページへ公開するための費用となります。

これに関しては、“クリーンな区政”実現のための取組みということで評価しております。

予算3079万4千円のうち146万2千円が拡充費用となりますが妥当と考えています。

 

総務費の新規事業について

総務費とは、全般的な事務や総合計画策定、財産管理、統計、税の課税や徴収などの事務にかかる経費ですが、新規事業は全部で24個あります(私が注目している事業については、赤字で記載します)。

①多文化共⽣・国際化推進事業(5,251千円、【うち新規】5,134千円)

②男⼥共同参画⾏動計画策定事業(7,388千円)

③文書事務(85,900千円、【うち新規】7,920千円)

④職員研修事業(47,677千円、【うち新規】3,400千円)

⑤ホームページ運営事業〔アクセシビリティチェック体制の強化〕(37,379千円、【うち新規】6,479千円)

⑥広報事務(7,251千円、【うち新規】374千円)

⑦シティプロモーション推進事業(38,637千円)

⑧契約・検査事務〔電子契約サービスの導入〕(23,341千円、【うち新規】901千円)

⑨企画調整事務(10,960千円、【うち新規】1,440千円)

⑩電子自治体構築事業〔⾏政の効率化〕(3,254,833千円、【うち新規】633,678千円)

⑪電子自治体構築事業〔CIO補佐官の設置〕(3,254,833千円、【うち新規】3,689千円)

⑫新庁舎建設基本構想策定事業(55,166千円)

⑬水防対策事業(49,704千円、【うち新規】8,444千円)

⑭災害情報通信設備維持管理事業〔情報収集ツールの導入〕(173,307千円、【うち新規】1,901千円)

⑮災害情報通信設備整備事業(22,495千円)

⑯⺠間防災組織育成事業(70,005千円、【うち新規】3,835千円)

⑰個別避難計画推進事業(1,771千円)

⑱北砂防災倉庫改修事業(9,680千円)

⑲総合窓口事業(283,340千円、【うち新規】10,104千円)

⑳コミュニティ活動支援事業〔地域貢献活動への支援〕(43,459千円、【うち新規】 1,672千円)

㉑区⺠スポーツ普及振興事業業〔パブリックビューイングの実施〕 (56,136千円、【うち新規】2,948千円)

㉒区⺠スポーツ普及振興事業〔デフスポーツ体験ブースの設置〕 (56,136千円、【うち新規】1,200千円)

㉓スポーツ推進計画策定事業 (8,943千円)

㉔スポーツ施設管理運営事業(2,118,626千円、【うち新規】2,357千円)

 

①多文化共⽣・国際化推進事業

➤区内在住外国人に対して日本語教室を開設するとともに、日常生活などルール等に関する動画を作成することとしています。江東区は都内でも3番目、全国でも11番目に外国人が多い地域であり、2024年2月1日時点では37,199人となっており、これからも増加が見込まれる状況にある中で必要な事業だと考えています。費用は事業費÷外国人数にすると141円。動画で何度も学べる利点を考えても金額も妥当だと思います。

 

②シティプロモーション推進事業

➤この事業は返礼品付きふるさと納税やそれに伴う新組織設立にかかるため、金額含め妥当だと感じています(むしろ評価に注目したいところです)。

 

③災害情報通信設備維持管理事業

➤これは情報収集ツールの導入と災害情報システムの更新という2つの事業が同じ名前でありますが、情報収集についてはAIを活用して災害時の初動体制早期確立等のため、SNSのリスク情報を収集するツールを導入する事業です。また、災害情報システムの更新については既存の災害情報アプリをリニューアルして、リアルタイムで発信できるようにするという、いずれも区民の皆さまにとって有効な事業だと思います。金額の妥当性については、これから防災課に確認する予定です。

 

④⺠間防災組織育成事業

➤産官学民が連携して実施する防災イベント等を活用し、新たに『避難所運営サポーター』を育成するとともに、リーダー講習会にて避難所運営に関わる訓練を実施するという事業ですが、この事業で評価している部分は2つです。一つは対象者を18歳~20代の若者としていること、そしてもう一つは1年かけて育成する事業ですが受講料を全額補助するということです。防災という入り口で地域とつながることができるという仕組みも評価しています。費用についても新規事業は400万弱であり、かなり抑えていると理解しています。こちらも詳細については防災課に確認する予定です。

 

⑤コミュニティ活動支援事業〔地域貢献活動への支援〕

➤これは、個人的にとても期待している事業の1つです。『地域貢献活動団体が行うちいきかだいへの取組事業の経費を補助』となっていますが、具体的には協働事業提案制度のミニ版のような形で、年間30万円を上限に最長2年間、江東区が地域で頑張る有益な活動団体を支援するというもので、最大5団体を予定しているようです。今まで協働事業で数百万円単位での申請はしにくいけど、それなりに活動には経費を要する…という団体にとっては、とても嬉しい事業となります。この部分は、単に経費を出すのみではなく、行政と活動団体を繋ぐための機会として捉えてほしいと思うため、その旨は行政に要望を出すと同時に、評価に期待したいと思います。

 

本当は続きで拡充事業についても書きたかったのですが、既に文字数が2,700字以上になっているため、今回はここで区切りたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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