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今日は、前々回の続きである『なぜ今のタイミングで条例制定を考えたのか』について書きます。
新たな地域福祉の中間支援組織について
令和5年4月より、地域福祉の新たな中間支援組織として発足した『江東ボランティア・地域貢献活動センター』。
この新たな組織が発足するまでにはこのような経過をたどっており、江東区予算案での事業説明は、このように書かれています。
設置場所は江東区社会福祉協議会となっており、具体体な案内や情報提供は、社会福祉協議会のホームページから確認するのがよさそうです。
ちなみに、予算詳細はこんな感じです(数字は@千円です)。
委託料は4066万3千円となっていますが、これだけの予算を使ってつくられる仕組みはこのようなイメージとなっています。
具体的に運用される内容はこちらです。
① 地域貢献活動の情報収集・発信
② 交流機会の創出(イベントの開催等)
③ 連携・協働のコーディネート(各機関とのマッチング)
④ 地域貢献活動への相談助言、セミナー開催
⑤ 活動場所の提供、備品の貸出
⑥ 助成金等に関する情報提供
なるほど。
東日本大震災をきっかけに議論が始まった仕組みも、10年以上の検討を重ねた結果、上記のような仕組みになったというわけですね。
現時点での案内などを確認する限り、私の感想としては『今まで社会福祉協議会や行政でやっていたことと、何ら変わらないじゃん』というものです。
なんというか…冒頭のリーフレットに書かれている内容で『やっている感』は感じるのですが、それは『感』なだけであって、現実は、この組織について、具体的にどのようなネットワークを持ちどうコーディネートしていくのかを担当者にお聴きしたところ、『これから考えていきます』とのお返事でした。
10年以上『検討』を重ねてスタートした組織の現時点での活動は『従来と変わらず』、時代の変化は著しい中、現に生活に困りごとを抱えている方々は急増している最中、『これから考えます』のこれからに何を期待すれば良いのかは謎です。
…と私がここまで批判的に書いているのは、『地域福祉を担う組織』だからです。
『今』困っている方々には真摯向き合いに寄り添い迅速に対応する。
行政は、区民の生活を守ることが何よりのミッションなはず。
それができていないどころか、今年度、蓋を開けてみたら、準備期間にいた所長はスタートと同時に異動となっており、具体的活動は『これから考えます』では本気で取り組んでいる姿勢が全く感じられず、怒りしかないというのが私の本音です。
本気度が感じられない姿勢に対して怒っているわけです。
だから自分たちで創る
とはいえ、批判ばかりしていても仕方ありません。
行政には行政の立ち位置や言い分があるでしょうし、トップと議会の優先順位に基づいて行動するため、行政職員自身もジレンマを抱えていることもよく理解しています。
だからこそ、江東区が地域活動に対しての温度が低いのであれば、区民主体で地域活動に取り組む方々が安心して活動をできる環境を自分達でつくり、そして、行政はその後方支援を行うという条例をつくれば良い。
担当者が変わるたびに事業継続が左右されたり、イチから説明しなくても良いように、江東区の地域活動・ボランティア団体主体のあるべき論ではなく現場に寄り添った条例をつくり、優しいまちづくりとなる環境を整える。
そのために、今年度は区内の地域活動団体やボランティア団体からヒアリングを行うと同時に、区民環境委員会を膨張し、私自身が勉強するだけでなく地域有志の仲間と共に、条例づくりに取り組みます。
条例制定については何冊か書籍を読みましたが、いずれも準備期間から施行までは3年以上かかると言われています。
だからこそ、今のうちから取り組む。
『住んで良かった江東区』『人に優しいまち江東』を実現できるよう、任期中、全力で取り組みます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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