地域活動交流集会を開催しました

ブログへの訪問をありがとうございます!

今回は、本日開催した『地域活動交流集会』の様子と、地域活動の現状を報告します。

これですね。

毎回、交流会言い出しっぺは私ですが、今回は司会を務めました。

 

90名の方にご参加いただきました

今回の集会は、区の今後の方針や地域活動団体の現況を報告した上で、活動分野別にざっくばらんに話をしてもらい、交流を深めることを主目的として開催しました。

久々の集会でこれだけの方々にご参加いただけたことはありがたい限りです。

今回は、7つの活動分野に分け、より深い意見交換をしてもらおうという事が狙いでした。

グループワークは、初めは緊張感を感じましたが、15分もしないうちに、皆さんそれぞれがまんべんなく話をされており、発表もとても良くまとまった形で行っていただくことができました。

これは、事前準備にご協力いただいた助け合い活動連絡会の世話人のほか、社会福祉協議会の皆さん、そしてなにより参加者の皆さん全員で成し遂げた成果だと思うと同時に、感謝の気持でいっぱいです。

また、今回の交流会を開催する前に、事前調査として130の活動団体から『現況調査』に協力をいただきました。

 

地域活動団体の現状

事前調査では、主催の助け合い活動連絡会のほか、社会福祉協議会、江東区にもご協力をいただき、回答を受けた調査票を集計・分析しました。

現在の地域活動団体の現状についてですが、まず見ていただきたいのは、下のグラフです。

今回、調査にご協力いただいた方々の活動分野です。

高齢者支援がやや多いものの、高齢者・子育て・障がい・まちづくりと大きな偏りなく集計できました。

 

続いて、見ていただきたいのは、コロナ過での活動状況です。

新型コロナウイルス感染症の影響をどの程度受けたかの質問に対しては、このような結果となりました。

分野ごとに違いがあるということが、よくわかるグラフです。

実際、私自身も地域活動は、高齢者支援は活動をグラフですましたが、それ以外の地域活動は縮小せずに工夫しながら開催していました。

特に、多世代支援やフードバンクなどは『生きるためのの支援』に繋がっているため、感染症対策をしっかりと行いながら支援は継続していました。

 

そんな状況での活動の中、各団体が『課題』と感じていることは、このような状況です。

ダントツで、メンバーの高齢化となっていることがわかるでしょうか?

それ以外にも、活動運営費の確保、後継者育成、活動場所の確保など、さまざまな課題が挙がっていました。

これ、アンケートを集計しながら、私自身も深く頷きながらまとめていた部分ですが、いわゆるボランティアなど有志の活動は、行政から活動資金が出ないどころか、存在自体を認可されていないのです(この辺りは以前もブログで書きましたが)。

そのため、会員の確保から育成、運営費や活動場所の獲得など、すべてを各活動団体が頑張って担っているという前提で『地域福祉』に取り組んでくださっているのです。

 

また、高齢化の課題については、コロナ禍前に開催した際の交流会年齢別参加者をみてもらうと、一目瞭然かもしれません。

赤の部分が70代の方なのですが、2018年には26%だった割合が、翌年には43%になり、今年に至っては57%と、過半数を超える方々が、70代以上の担い手となっています。

この数字をみて、『地域には元気な方がたくさんいる』とポジティブに捉えることもできますが、私は、地域活動参加者が循環していない状況に、危機感を抱きました。

同時に、以前のブログでご紹介した『近隣との交流やボランティアに興味のある方々』が、うまく地域活動参加という行動に繋がっていないことを、非常にもったいなく感じています。

 

だからこそ、地域福祉の仕組みをつくることが大切

以前からしつこいくらいに書いていますが、私は、江東区一番の宝は『人』だと感じています。

そして、社会がどんなに不安定になろうとも、そこに住んでいる人たちの『安心感』を確保するには地域福祉は欠かせない視点であり、この充実が、区民の皆さまの『幸福度』を上げると確信しています。

今回またしても実感してしまった『もったいない』を解決するために、地域福祉の充実をこれからも提言していこうと考えると同時に、政策提言として掲げます。

◆社会福祉協議会が中心となり、中学校区に1つは集いの場と総合相談窓口を設置する。

➤孤立化した状況で、生活圏内に困ったとき相談できる窓口の設置と同時に、地域の住民同士が交流できる場所の確保

◆江東区・社会福祉協議会・専門職・地域活動団体の交流会などつながりづくり

➤各機関がつながり協力し合える体制をつくることで『誰も取り残さない地域づくり』の実現

◆誰もが居場所と活躍の場を持てる仕組みづくり

➤さまざまな講座受講者が地域で活躍できるための仕組みづくりや、既存の活動団体とのマッチングなどで、誰でも希望すれば地域とつながり居場所と活躍の場を持てる環境づくりと、区民の幸福度の向上

今までの社会は、個々の善意に委ねて自治が進められてきましたが、これからの時代は地域福祉を『仕組み』として動かしていく必要があると、私は感じています。

絆が大切とか、つながりをつくろうというスローガンは、お腹いっぱいです。

そうではなく、これからはそれを実現するために、どのように仕組みを考え予算を組むのか、そのあたりを具体的に考え実践していくことが行政に求められているのではないでしょうか。

皆さんは、地域福祉について、どのように考えていますか?

関連記事

  1. これからの『新時代』に向けて

  2. 『社会で子どもを育む』という視点①

  3. ビジネスケアラーから考える

  4. 【ご報告】会派に入りました

  5. 『社会で子どもを育む』という視点③

  6. 『つなげて広げる』視点について①

  7. 私が政策実行で目指すこと☆

  8. 【ご報告】一般質問をしました

  9. 2泊3日の視察①

  10. 【ご報告】担当の委員会が決まりました

  11. 『ひとりで頑張らない地域』について③

  12. 高齢者の社会参加と健康②

  13. 高齢者の社会参加と健康①

  14. 政策について③

  15. 政策について①

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。