ブログへの訪問をありがとうございます!
今回は、私が政治活動を通じて描いている地域像について書きます。
ひとりで頑張らない地域をつくりたい
結論から書いてしまうと、私の描いている江東区は『ひとりで頑張らない地域』です。
『ひとりで頑張らない』といっても、『頑張るのをやめよう』とか『頑張ったってムダ』、そういうネガティブな意味ではありません。
世の中には、自分一人で頑張ってもどうにもならないことでも、誰かと一緒に取り組めばクリアできる問題って、結構あると思うんですよね。
そうやって誰かの力を借りて何とかなったら、次は自分が困っている人を見かけた時、力を貸せば良いと思うんです。
社会って本来、そうして廻るものなのではないかなぁ、というのが私の考えです。
そして、江東区に住む方々が自身の得手を使い、困っている誰かを助けられるような循環型の仕組みができ、その輪が広がっていけば、個々がどういう状況であっても必要以上の不安を抱えたりせず、安心して過ごせるのではないかなぁと考えるのです。
同時に、人とひとのつながりが創られることによって顔のみえる関係が構築され、それが、治安維持や災害時の協力体制の向上など地域の安全につながり、地域の安全は個々の安全にもつながることが、本当の意味での『安心安全』が叶うのではないかなと思うわけです。
SDGsの登場!
『今は社会の転換期だ』という人がいます。
私もそう思います。
19世紀に産業改革でさまざまな仕組みが変わったように、21世紀はテクノロジーの進化によりさまざまな仕組みが大きく変わろうとしていると感じています。
そしてもう一つ、世界を巻き込んで大きく人の考え方を変えたものが『SDGs』ではないでしょうか。
一時、スーツを着た中高年の方が胸元にバッヂをつけていたりしていましたが、こんなマークのアレです。
※SDGs:2015年に国連総会で採択された『持続可能な開発のための17の国際目標』のこと(一応、2030年までの目標とされています)。
ここで私が大転換だなと感じたのは、『持続可能性』という言葉を持ち出していることです。
行き過ぎた資本主義(競争社会)に対し、『持続可能性』という視点を設けたことはとても大きな意味があり、同時に、『これからの時代は、個々が競争して順位争いをするのではなく、協力してコトを成し遂げていくステージに変わった』と感じたのです。
社会は循環しているからこそ、自分だけの勝ち敗けで物事を捉えるのではなく、地球全体でボトムアップを図ることが、巡り巡って『自分も』豊かになる、という考え方ですね。
カッコいい(?)書き方をすれば、『競争から共創へ』という考え方の具現化、日本風に言えば『情けは人のためならず』といったところでしょうか。
そして、その考え方の転換は、子ども達が義務教育(小中学校)で授業に取り入れられていることを知った時、時代の大転換が来ていることが確信に変わりました。
江東区にはネットワークがほとんどない
そんなこんなで、私の中では『これからは人を中心としたネットワークを紡いでいくことが生存戦略として大切!』と思ったわけです。
そして、9年前に地域のさまざまな活動団体や機関からヒアリングしたのですが、そこで、びっくりするような状況を知ります。
それは、『江東区は、人や団体をつなぐネットワークがほとんどない』ということです。
それどころか、同じ業界の団体同士を繋ぐようなネットワークも、ほとんどない状況だったのです。
江東区のほぼ全ての活動団体は、江東区や社会福祉協議会が『管理』しており、団体同士の繋がりづくりはほとんどないこと(活動の発展が期待しにくい)、江東区や社会福祉協議会などと紐づいていない団体は運営資金など含め全て自前で何とかしなければならないという現状がありました。
こりゃあ、管理する江東区なども大変だろうし、管理される団体も創意工夫がしにくいだろうなと思うと同時に、なにより『人的資本を十二分に活かせないなんてもったいないな』と感じました。
政策を通じて目指す姿
江東区は53万人を超える人がいるため、これらの人々の『得手』を上手に地域で活かせる仕組みをつくることが、地域を豊かにし、区民の幸福度は上がると私は考えています。
そのためには、個々が得手を活かして自由に仲間を集いながら活動を興せるような環境を創り、その活動が発展できるようネットワークをつくることで『誰も取り残さない江東区』を実現できます。
エンパワメント(個々の持っている力を最大限活かすこと)を意識して多様な地域活動を豊かにすることが、一人で困っている人・頑張っている人の声を拾いながら臨機応変な対応することができるし、必要に応じて行政の支援や専門職つなぐことができます。
個々がそうした楽しめる範囲での地域活動をすることが、結果、区民が地域に主体的に関わることとなり、地域で困っている人の課題を解決する資源が増えるのではないでしょうか。
江東区はその状況を把握するにとどめ、必要に応じて行政間で連携を図りながら、活動団体を後方支援するようなスタイルの方が、区民の力を最大限活かせます。
それが、行政特有の縦割り構造の緩和に繋がり、本当の意味で『持続可能な地域』を創れるのではないでしょうか。
江東区は交通の利便性やインフラの充実はなされています。
だからこそ、これからは人とひととのつながりをつくるための仕組みが必要で、そのための具体的な方法を4つの政策に書きました。
次回からは、具体的に掲げている政策の詳細を書きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事へのコメントはありません。